プロローグ
三人称での練習作なので、表現が変なところがあるかもしれません。
面白いと思ってもらえたら、嬉しいです。
どこまでも広がって居る草原に、ぽつんと一台の戦車がいた。それは、草原で目立つ漆黒の戦車で、普通ではなかった。なぜなら、それには、人間の魂が宿っているからである。
(本当に、どいうことだ。起きたら、戦車になっているし、頭がどうにかなりそうだ。
そうだ、落ち着こう、冷静になろう。今、必要なのは情報だ。まず、起きたらここにいた。夜はいつもどおり晩御飯を食べて、母親に何か言って、それで。あれ、何で顔が思い出せないんだ。学校や友達のことは思い出せるのに、顔や名前が思い出せない。ちょっとまて、俺の名前はなんだけ、なんで分からないだ。)
変な感覚になりながら、自分を見てみると戦車である、どう見ても戦車である。
自分の姿をずっと見ていると、ウィンドウが出てきた。そこには《戦車》と書かれていて、HP、MP、スキルもあった。
《戦車》
Name:???
Lv1
HP500/500
MP10/10
《スキル》
『能力確認』『視界飛翔』『弾生成』『弾貯蔵』『機銃掃射』
『個体把握』
(お~~、これて、やはり人外転生か。何で人間じゃないんだ、人間じゃなくても、普通はゴブリンのような人型だろが。)
自分の姿に落胆しながらも、スキルを一つずつみていく。
『能力確認』
自分や別個体の能力を確認できる。
『視界飛翔』
自分から一定範囲を見ることが出来る。
『弾生成』
MPを使って{榴弾}{徹甲弾}{成形炸薬弾}を、どれか一つ生成する。
また、それぞれMPを、1、2、3消費する
『弾貯蔵』
弾が50発貯蔵できる。
『機銃掃射』
MP1を消費して指定した範囲に機銃掃射をする。
『生命体レーダー』
自分から一定範囲の生命体を感知することができる。
また、魔物は赤、動物は緑、人間は青で表示される。
(攻撃に、MPを使うのか、それでも弾が貯蔵できるのはありがたい。)
『個体把握』や『視界飛翔』を使って、近くに魔物がいないか確認してみると、動物しか居なかった。そして、自分が草原の真ん中に居ることが判り、これからどうするか考えていた。
(これからどうするかな、人外だし成り上がっていくのが、ベストか。
よし、まずはこの体に慣れるのが、肝心だ。)
エンジンを起動させ、周囲を警戒しながら、ゆっくりと前進した。
これから何が起きるか、不安になりながらも、一台の戦車が進んでいく。
今日から一つの兵器の物語が始まる。