偽善者
ズキッ
胸の内が痛んだ。何で?何で?別に良いんだよ?だって…。
私とあの人は、友達。
でも、あの子と彼は恋人。私は、彼とあの子の仲を応援していた。私と彼は友達で、私とあの子も友達。だから、仲介役を彼に頼まれた時、断りたかったけど、引き受けた。
しょうがないでしょ?だって、好きな人の御願いはかなえたかったから…。
でも、いざそれが叶っちゃうと悲しいんだね…。
「ありがとう」彼の優しい声が耳に入ってくる。やめて欲しい。
大好きな彼と大切なあの子…。別に良いんだよ?だって私がむすびつけたのだから。
でもね、大好きな彼等だからこそ、その反面、ダイッキライなんだ…。
ズキッ
ほら、痛んだ。そしてつぎ話しかけられば、笑顔の私がいる。