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禁止5
「何歳?」
「15です」
「他の大人はやらないの?」
「こう見えて、私の才はすごいのです。召喚は力ある者の責任です」
「なるほど……」
「マナスポンジ卿に連なる者として、私がやらねば」
「マナスポンジ卿」
貴族かどうかというより、すごい名前だ。
たぶん、マナ+スポンジって分け方でもないんだろうな。
そうこう話しているうちに、雑貨屋に辿り着いた。
まさにコンビニが出来る前の町の雑貨屋という趣だ。
ナイフや棍棒のような簡単な武器も置いてある。
おれにはどれがいいとかもよくわからないので、装備はシャケテラスに見繕ってもらった。
「とりあえずはこれだけあれば十分でしょう。武器は前線に近い方が充実していますしね」
なるほど。だからRPGで魔王に近い村ほど武器が強いのか。
「はい、どうぞ」
シャケテラスが支払いも済ませてくれて、袋一杯の装備と物資を寄越してくれた。
「ありがとう」
or
「かたじけない」




