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禁止2
俺は光に包まれた。
ああ、こんな輝く世界でも、光には包まれるんだ――そんな呑気なことを考えてられたのも一瞬で、洗濯機にぶち込まれたかのようにぐわんぐわん揺れて、どこかに吸い出された。
なんだ、ここは。
そうか、これが、召喚……。
じゃあ、目の前にいるこの子が、召喚士なのか。
「おお、成功だ!!」
大げさに驚くフードの女の子。
おじいさんとかじゃない辺りが、異世界転生という感じでわくわくする。
感覚的には転移なんだが、神務員は転生って言ってたし、一度死んでるから転生なんだろうな。
「貴方が、勇者ですか?」
「うん」
よ、良かった。
つい答えたけど、阿吽の吽とかじゃないんだなこれ。
「やはり!」
「あの~、それで貴方は?」
「私は、シャケテラス・マナスポンジ。召喚士です」
凄い名前だ。
でも、本当に文化体系が違うんだな。
地球の宗教由来の名前では全くない感じがする。
じゃあええと――
「魔王を倒せばいいんだな」
or
「何すればいいんでしたっけ?」




