表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今際の際に人生最大の愛を叫ぶ  作者: アルファベータ
第二部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/15

時系列整理

時系列・詳細設定


① 卒業と約束 ――「未来が当然ある」と信じていた時間


冬真と美月は、地方の高校に通う恋人同士。

成績も性格も違う二人だが、不思議と噛み合っていた。


卒業を目前に控えたある日、

何気ない会話の延長で「東京に行こう」という話が出る。

それは具体的な計画というより、


今の閉塞した環境から抜け出したい

二人なら、どこでもやっていける気がする


そんな根拠のない希望だった。


冬真は、美月が誰かにどう評価されようと関係ないと思っていた。

美月もまた、冬真が不器用でも真っ直ぐなところを愛していた。


この時点では、

神谷は「クラスの知り合い」

鏡花は「全く重要人物ではないキャラ」

に過ぎず、悲劇の種はまだ表に出ていない。



② 噂と死 ――最初の分岐点(5月中旬)


卒業から数週間後。

環境が少しずつ変わり始めた頃、冬真の耳に入る。


神谷と美月が親しい

放課後、二人でいるのを見た

付き合っているのではないか


という、真偽不明の噂。


冬真は最初、信じなかった。

だが、周囲の視線、態度の変化、説明のつかない沈黙が、

彼の不安を膨らませていく。


やがて冬真は神谷と対峙する。

感情的になり、言葉を選べず、

その場は決定的な衝突へと変わる。


結果、冬真は命を落とす。

理由も、正当性も、誰にも語られないまま。


――ここで初めて、時間が巻き戻る。


冬真は、自分が死んだことを「完全には理解できないまま」

同じ日常へと戻る。



③ 復讐のループ ――「正しさ」が歪んでいく


冬真は次第に気づく。


自分は死ぬと時間が戻る

噂の日を境に、何度も同じ流れになる

神谷が関与している


彼は「運命を変える」ため、

そして「奪われたものを取り戻す」ために動き始める。


神谷の交友関係を探る

不審な金の流れ

隠された過去や不正


ループの知識を使い、少しずつスキャンダルを暴く。

その過程で、美月さえも“駒”として使ってしまう。


だが、真実に近づくほど、事態は悪化する。

神谷は追い詰められ、

最終的に美月が巻き込まれて命を落とす世界線に到達する。


その瞬間、冬真は理解する。


復讐の先に、救いはない。


彼は誓う。

次のループでは、愛を選ぶ。



④ 逃避の選択 ――それでも届かない


冬真は方針を変える。


神谷を追わない

過去の行為を肯定し、謝罪する

美月を守ることだけを最優先にする


「一緒に逃げよう」

それは現実的でもないが、賢い選択。


だが、運命はそれを許さない。

神谷が現れ、誤解と恐怖と衝動が重なり、

二人は命を落とす。


ただし、今回は違った。


――美月だけが、生き残る。


彼女は初めて知る。

何度も繰り返されてきた冬真の選択、犠牲、失敗。

彼が残したメモ、行動の痕跡。


ここで視点が反転する。



⑤ 三年前へ ――「何も知らない冬真」との再会


美月が学校を出た瞬間、世界は大きく巻き戻る。

三年前。


そこには、

まだ何も知らず、

まだ傷ついていない冬真がいる。


美月は全てを知っている。

冬真は何も知らない。


この歪な関係性で、第一部は完結する。



⑥ 記憶の継承 ――ループは一人のものじゃない


再び冬真は命を落とす。

原因は事故か、毒か、誰かの介入か――明確ではない。


ループ後、

④の世界線で美月が知った「冬真のメモ」が、

偶然にも彼女の鞄から落ちる。


それを拾った冬真が読むことで、

断片的な記憶が蘇る。


見覚えのある文章

未来を知っている感覚

説明できない恐怖


ループは、共有され始める。



⑦ 新たな疑念 ――鏡花という存在


神谷は現在の世界線では「いいやつ」だ。

暴力的でもなく、噂もない。


代わりに浮上するのが、

神谷の恋人・鏡花。


彼女だけが一部の出来事を回避している

神谷の行動を先回りしているように見える


冬真は考え始める。

本当の黒幕は、神谷じゃないのでは?



⑧ 図書館のメモ ――運命を“拾った”者


④が起こる少し前の世界線。


鏡花は図書館で、

本と本の隙間に挟まれたラテン語のメモを拾う。


意味は分からない。

だが、なぜか捨てられない。


そのまま玄関を出た瞬間、

④で死んだはずの神谷が落下してくる。


時間も因果も破綻し、

直後、鏡花は何者かに意識を侵食される。


そして彼女は、

⑤の世界線へと移行する。


――ここから、

「ループを利用する存在」の影が、はっきりと現れ始める。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ