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詩集:女性シンガーの2

土左衛門

作者: 歌川 詩季

 水死体てゆうか、溺死体。

 愛の形が様々と言うのなら

 憎しみと(たが)わないものもありましょう

 死が二人を分かつのを待ち兼ねて

 手を(よご)したからって(さいな)むお節介もない


 別に首(など) ()めずとも

 息継(いきつ)ぎを(いく)つか(さえぎ)るだけで

 (なにがし)は土左衛門を拝命するのです


 なんとも見事な成れの果てじゃないか

 あなたが()の余生と引き換えに

 あたしにくれた自由 ()れを大切に生きます

 涙は無いけどせめて合掌で送るわ



 愛に(わだち)を刻ませて走れども

 将来は望めないものもあるでしょう

 願い事が(つい)えるを待ち侘びて

 手を(こまね)くうちにも若さは失われてゆく


 特に深くは沈めずに

 バタ足がぴぃんと引き()るだけで

 (あやかし)仕業(しわざ)だろと推し量ってくれる


 なんとも無惨な成れの果てじゃないか

 あなたの()の犠牲は(とおと)くて

 二、三日(くらい)なら()にも服しつつ過ごそう

 彼処(かしこ)(ささや)かれるは後家蜘蛛(ぐも)陰口(かげぐち)

 時代劇のシーンが思い浮かぶなぁ。


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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