一通のメール
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一頻り、喜んだあと俺は気になる点がいくつかあったので確かめることにした。
それは、あのメールがどうなったか。である
先日、急激な睡魔に襲われて以降、パソコンをいじっていないため、どうなったか分からないのだ、
確認のためパソコンを起動させる
パソコンのログインに必要な入力等を済ませ、
メールの部分にカーソルを合わせた。
お目当てのメールは、残っていたのだ、
さらには、そのメールの他に一通のメールが届いていた
クリックすると、かなりの長文と共にプロフィールが記載されていた
〜〜〜〜〜〜〜
プロフィール
名前・安城琉唯
容姿・MAX
身長・180cm
身体能力・MAX
頭の良さ・MAX
〜安城琉唯・改変前の状況〜
四十歳童貞、彼女無し、父母共々交通事故でなくし以降、精神や脳に多数の障害あり、なお本人は受診していないため自覚症状はなし、
また、佐藤春野に恋しており、叶うはずのない恋だと分かっていながらも諦めきれない自分がいる
〜安城琉唯・改変後の状況〜
十七歳童貞、彼女無し、父母共々交通事故でなくしながらも、辛い状況を乗り越え、霞ヶ丘高校に在学、
また、そのルックスから顔の天才と呼ばれており、その容姿は繁華街をあるけば誰もが振り返ってしまうほどの整った顔立ちをしている、頭脳や身体能力も優れており、非の打ち所は一切ない、また、佐藤春野に恋しており、ひょっとしたら叶うかもしれない恋を今も尚続けている
また、改変は、お客様の理想を読み取った結果での更新となっており、他にも生活していく上で不自由がないように色々な処置が施されているので、乞うご期待。
それではセカンドライフをお楽しみください
〜〜〜〜〜〜
「なるほど…」
実は俺、障害者だったのか…
複雑な気持ちである
書いてあることを要約すると
俺の理想の世界にしたので楽しんでくださいねってことだろうな
俺には改変後と改変前を見比べた時に、真っ先に目に行った部分があった。
それは、
ひょっとしたら叶うかもしれない恋を今も続けている。という部分だ、理想の世界なら付き合っててもいいじゃん…とは、思ったものの
俺の深層心理を読み取った結果こうなったのかもしれないので、なんとも言えないのだ…
思う所は多々あるが、いくら考えても何故こうなったのか、などの答えが出るはずもなく、結局は俺自身は喜んでいるので、まぁいいか、という事で終わらせた
ゆっくりと椅子から立ち上がり、ランウェイを歩くかのようなカッコつけた足取りで洗面台へと向かった。
またしても俺は鏡の前に立ち、様々な決め顔を様々な角度から試している。
え?お前さっきもしてたよな。だって?勘弁してくれよこんなイケメンになったんだから何回もしたくなるに決まってるだろ?
「ふっ、俺も罪な男だな…」
俺も罪な男である…。なんて言ったって繁華街を歩けば誰も二度見するんだろう?
以前ならば、不細工すぎて二度見どころか三度見されていたのだが
この顔なら間違いなくカッコイイから振り返るのだ!
カッコイイから!!大事な事だから二回言った
カッコイイから!!ごめん三回言わせてくれ
え?執拗いって?まぁ許せ…罪な男だからな
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