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ふと出た思い付きをあなたに  作者: 悠長な旅人
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スーパーで買ってきたマッシュルーム。

柄でもない買い物をした。大体切り方も分からないのに、なんでかなぁ。

適当に冷蔵庫に突っ込んで、切り方を調べた。最近の世の中は素晴らしい。知りたいことは大概ネットに載ってるから。


ピンポーン


『宅急便でーす』

「はーい、今行きます」


ベットの上にスマホを投げ捨てた。

そういえば今日は予約してた本が届く日ではないか!

わくわくうきうきの気分で荷物を受け取った。二千円の買い物だった。

本一冊に二千円、しかも単行本でだ。それもその筈限定版DVD付きだからな。


余談だが、俺は準備や開封の時間が一番楽しいと思ってる。勿論当日やその本も面白いぞ。だけど、何かこう…。まあ、分かる人は分かる。


昨日の俺は、マッシュルームの事などとうに忘れ単行本を読みふけっていた。


次の日。


冷蔵庫を漁りに行ったのだが、白いものが見えた。

こんなものいつ買ったか。取り出すとマッシュルーム。

そうだ、昨日買ったんだ。賞味期限が何処にも書いていないので多少不安だが、大丈夫だろう。


早速ネットで簡単に作れるレシピを探し、マッシュルームを切ったのだが、そこには、


――闇が広がっていたんだ。


「な、何だ、これ…」


まるで何かに汚染されたような、腐敗したような、そんな黒色だった。

気味が悪くなって、鳥肌が止まらなくなって、ゴミ箱へ放り投げた。


一体何だったんだろう。ネットで調べるのも面倒臭くなって、俺は気にしないことにした。


まあ、今後は安いキノコは買わないでおくよ。それと、買ったその日に食べることにする。

実体験

ちょっとばかしのお金を無駄にしました。

……いや、無駄ではないのか?

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