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始まりにして最強のチートプレイヤー  作者: 石川 萩秋
チート最強
4/30

敵襲

『初めまして。君にはこの世界からのログオフを不可能にさせてもらった。今はっきりとした理由を言うことはできないが、少なくとも君のためだ。そして私は、君の味方でも敵でもない。ログオフは近いうちにできるだろう。

最後に一つ質問しよう。

もし、願いが叶うとしたら、何を願うかね……君は』


周りから視線も感じる。それ以前に端末に介入? そんなことが可能なのか。できるからこんなことが起こったわけで。だが、俺のため……。でも心当たりは一つある。これは推測だが、ゲーム説明で「現実1分=異世界1日」ということは、現実の一分を過ごせば、異世界で1440日進んでしまうのだ。となれば、次ログインした時にはこの国がない、ログインした瞬間、現実に帰れなくなったりしてしまうかもしれない。

「おい、こいいう時はどうするべきだ?」

「異世界じゃ、端末の言う事は絶対なんだよな~。ミーシャちゃんにもどうしようもないのだなー」

「しょうがねぇ。取り敢えず借家でも探すとするか……」

「さぁ。行っくよ~」

はぁ。なんでこんなハイテンションでいられるのかな……。


突然に町中のスピーカーから、緊迫した声でアナウンスが流れた。

『襲撃警報! 襲撃警報! ギルドより全ゲームプレイヤーに緊急連絡。アルティ地区北西部、約20キロ地点において、50体ほどの、我が区に殺意をもって接近するものを確認。到着予想時間は10分後です戦力になるものは直ちに、北西部の丘に集合して下さい。詳細はすぐ放送でお伝えいたします』

「いくぞ。」〈改行〉「最近、やけに静かだと思ってたが……」〈改行〉「ローンになっちまうのか」〈改行〉嬉しそうな表情とは反対に、暗い顔をして俺の横を駆け抜けていく人がいる。

*おおっと。そうそう来たぞ! 早くして勇者様になるチャンス。でも現実の俺はバカだねぇ〜。

「これって何事なの?」

「快君。君はそこまで鈍感じゃないよね……」

「俺はこう見えてもゲーマーだぞ。ギルドからの緊急招集ぐらいわかる。俺が聞きたいのは、まさかこれがあれに関係しているのか? ってことだ。だとしたら……」

「だとしたら何っていうのー。さぁ! 快君出発だ~!」

ああ、なんでこいつはいつもいつも能天気でいられるんだよ。まあ、俺にとって悪いことはないし、……行くとするか。


今接近しているのは魔物。ただの魔物ではなく〈神統合軍〉だ。2人の能力の推測結果はあまりにもなものだった。(あまりにもなもの、ではなく、具体的に書いた方がわかりやすいです)

「「──っ!」」

これこそ、ミーシャの言っていた『異世界の危機』である。しかも、放送では50体と言っていたが、更に後方に、もう100体ばかり隠れている。……何かがおかしい。横を走ってく冒険者の端末の「敵の人数」には、敵がまとまってこっちに向かってきている。もしかして……‼ 占い師は気づいているだろうが、他の者には伝わっていないかもしれない。(すみません、ここ、わかりにくかったです)

 集合場所に向かう中にスキル(魔法)の使い方を聞いて、何とか理解した。

*流石俺。現実でゲーマーというだけあって理解が速いよぉ。


着くとすぐに、定番の前節が始まった。

「私はギルド直属戦術予報士、ミハレル・ガルバーだ。それでは今回の作戦を提示する」

「よっし。ラッキーだぞ」「ミハエル様の指揮下で戦えるなんて」なんて聞こえてくる。

 作戦内容はこうだった。まず第1陣の敵については15に人による一斉の〈破滅魔法〉による攻撃。第2陣は、指揮官自らが審判を下すそうだ。だがこれは失敗に終わるだろう。それが俺ら2人の見解だった。

そして、低く図太い指揮官の声で始まりの合図が下された。

「それでは作戦開始。敵は10キロの地点。第1陣攻撃用意! 3・2・1・撃て──」

「「「 『プラム』ッッッ‼ 」」」

「雷鳴が大地を打ち付けたような凄まじい爆発音」

凄まじい爆発音と共にここまで爆風が来た。勝利したと思っている人もいる。……だが、そんな簡単に倒れるはずもないだろう。それは、俺の目によって証明されていた。俺はこのことをなんとなく予想して、ここに来る間ミーシャからポイントをもらい、いくつかのスキルを習得してきたのだ。今使ったのは〈遠視〉。

「ミハエル様。あれだけの威力で無傷です‼」

「馬鹿言うな。傷一つはつくに決まってるだろ‼」

「でも……」

「何か言いたいことでもあるのか」

「み、見てください……っ! ミハエル様!」

「──ナニィ!? 全員退避!」

その言葉に全員退避する。かろうじて退避できたようだ。距離があったのが救いだな。冒険者の放った〈破滅魔法〉が跳ね返されたのだ。全力を注いでたおかけで、その威力も絶力。今いる丘に、超巨大クレーターをつくって光は消えた。さすがにここまでは想定できていなかった。更に、無傷だという事実は、砂煙が消えた今、明らかになった。

「「「……っつ」」」

「まさか、あれで無傷なのは……」

思ったとおりだよ。


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