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始まりにして最強のチートプレイヤー  作者: 石川 萩秋
チート最強
2/30

チートプレイヤーは巻き込まれる


*おい、おい、俺。人に言っておいてなんだよ。俺こそ国会の板垣退助の象だぞ。

その理由はこれだ。想像してなくもなかったが、この俺が異世界に来てプレーしようとしたら、まるでチーターだなんて。

レベル情報

  一ノ瀨 快斗(17) 高学生 

 レベル  100   所持金 50000   資産 1000000

 職業   全般可能   

ステータス 

     体力 500

     筋力 800

     魔力 600

     知力 700

     耐力 500

     敏捷 800

スキル(魔法)   一部所持

である。これを見て驚かない奴はいないだろう。ゲームの始まりにして、一度クリアしたプレイヤーのような能力持ち主であり、それに資産まである。しかもゲームの定番の所持金稼ぎ・レベル上げの初期段階がだいぶ省かれている。

 詳しく話を聞いたのを要約すると、当然普通はレベル1であり所持金も1000ポイント程度で、ステータスが基準値なのはもちろん、スキルなど一つも持っていないという。更に、ほとんどの職業に3~4段階の熟練度がある。俺の場合、それが3か4が普通だという。


「他に何かありましたら、あちらの案内カウンターへお願いします。改めまして、一ノ瀨 快斗様。`異世界`へようこそ。我々一同、一之瀬さまの健闘とご活躍を心よりお祈りいたします」

 俺はお礼を言いギルドを出た。それはいいんだがこの先はどうすればよいか迷うところである。とりあえずの資金はあるし……目の前にあるカフェにでも行くとするか。

「いらっしゃいませー。5番カウンターへどうぞ。注文がきまたっら画面をタップしてくださいですー」

そう接客してきた店員は、エプロンをした普通の顔の普通の人だ。

俺はコーヒーとサンドウィッチを頼んだ。俺の朝飯メニューである。


「お待たせしました~。コーヒー&サンドウィッチセット2つですよ」

明らかにさっきと違う。俺より背が低く小学生くらいか? ホットパンツにTシャツ姿の少女。ペッちゃんこのお胸だけど可愛いとは思う。

「ありがとうございます、って。君は店員じゃないよな。俺に何の用だ」

「怖いよ~。じつは君に用事があるんだよーぉ。合席させてもらえないかな? 駄目かな~。か・い・と・く・ん」

ジト目で俺の事を見てくる少女。俺がいじめてるかのような素振りまで始める。そしたら変に一躍有名になってしまう。

「嫌だと言っても、どうせ付きまとうんだろ。その代り少し落ち着いてくれないかな。朝からそんな声が頭に響くと頭痛がしそうだ」

「快君ひどいよ~ぉ。私を邪魔者扱いするなんて。でも、お邪魔するね」

俺はそんなの無視して、冷めないうちに食事をした。でも、礼儀正しい少女である。ほんとにこの光景、少女をいじめてるような画だ。さっきから、全然相手にしてやってないし、流石に話でも聞いてやるか……

「っあ、やっと話聞いてくれるんだね。こんな美少女をほっておいたらその辺の男に連れてかれちゃうぞ」

どうぞ、持っていってください。なんて思ったら、聞こええたらしく、ひゃくれつ〇ミニを食らった。……え。心の声が聞こえる? 彼女曰く、スキルとして〈読心術〉を持っているようだ。

*まともに受け取るなよ俺、少女の言葉を。流石にここだって法律ぐらいあるのだろう。だとすれば、少女をナンパした時点で即逮捕だろ。即逮捕。

「まず、名前ぐらいは名乗ったらどうだ。俺は、一ノ瀨 快斗。今日からこの世界に来た」

「それぐらい知ってるよ。私はね。ミーシャ・マリア。この世界に来て何年ぐらいなのかな~あ? 教えないけどね! 教えちゃったっら年齢特定されるもんねぇ。君が私に質問したいことはわかるんだよ~。私のスキル〈読心術〉でね。それと、君の事は半年前から知っていたよ」


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