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第一話【アナタの転生はどこから?】

はじめまして!「てじなはと」と申します! 今回は初めて小説投下&異世界モノにチャレンジしてみました。それっぽくはなってるかと思います!多分! 精一杯この「凡人の俺が縁結びの女神様に召喚されて異世界で暮らすことになってしまった件」を執筆していこうと思いますので、よろしくお願いします!

異物。異物が郵便受けに入っている。


ごくり、と生唾を呑む。例の「異物」を持つ手が震える。全身には滝のような汗。焦りからか世界が渦巻いているような感覚に陥る。それもしょうがない。


俺、不動 (ふどうゆう)、二十一歳。フリーター。

この歳になって、初めてのラブレター。

そう。「異物」というのはラブレターのことである。

なんと可愛らしい便箋が郵便受けにインしていたのだ。


俺は今まで恋なんてしたことがなかった。当然だ。俺の容姿は平均以下。成績も、運動神経も、何もかも他の人より下回っていた。そんな俺を好きになる物好きなんかいなかったのだ。恋愛? そんなものはない! と叫べるくらいには女子たちとの関わりがなかった。


それ故に、だ。人生経験が豊富な人なら眉一つすら動かさないのかもしれないが。俺にとっては大事件だ。今置かれている状況に期待しつつ、歓喜しつつ。──怯えている。ぶっちゃけめっちゃ怖い。まだキヨなんちゃらの舞台から飛び降りた方がマシかもしれないレベルで。


危険物が入っているのでは? というか見た目があからさま過ぎない? ハートのシールで封するとか、今どきの子はやんないでしょ。もしかしたらテレビ番組のドッキリかも。こんな俺に声かけてくれる女子とかいないから、多分誰かのイタズラだよ。


そんな考えが頭の中を支配している。ぐるぐると考えを巡らせる脳と淡い期待を抱く心。自分の体がふたつに分かれてしまったみたいでめちゃめちゃ気持ち悪い。


(吐きそう。めっちゃ吐きそう)


自宅の前で吐き気を我慢する俺。震える体を片手で抱いて抑えようとする。「大丈夫、大丈夫だから……」と呟きつつ自己暗示のために謎の笑みを貼り付けた。下手したら不審者扱いされない。それは非常に困る。逮捕されるよりは封を開けて開放された方がマシだ。多分。もう仕方がないのだ。……爆弾だったらそのときはそのときだ。ドッキリだったら今の状況を存分に嘲笑ってくれ。


俺は固く瞼を閉じ、息を深く吐き、封をゆっくりと開けた。


緊張の一瞬だった。


張り詰める空気。乾く唇。風で葉が擦れる音……それ等を堪能しつつ時間が少し流れるのを待ってみた。


よし、何も無い。深く息を吐いてから胸を撫で下ろす。それでもなお緊張は解けなかった。背中には滝のような汗が流れていた。


(う。多分。大丈夫だ……)


自己暗示をかけて。恐る恐る目を開き。ようやく俺は手紙の内容に目を通した。驚くことに可愛らしい便箋には一行しか書かれていなかった。



『ごめんなさい、これからよろしくね』



瞬間、木枯らしが吹く。それは俺の髪を揺らし足早に去っていった。特に何をするでもなく。無意味な風だった。ただ俺の心を弄ぶようなそんな風。


──何だ、これ。


立ち尽くす。訳が分からない。数秒前の昂った感情はどこへやら、俺は呆然としていた。理解が追いつかないのではない、出来ないのだ。「ごめんなさい」? 心当たりがない。第一トラブルを起こした覚えがないのだ。思わず首を傾げる。

それに「これからよろしくね」? いや、もう付き合っていることになってるじゃないか。待てよ、俺の記憶に無いだけで誰かと既に……いやいやいや、それは無い。記憶が突然無くなるだなんてそんなことありえない。じゃあこの手紙は既成事……止めておこう。これがラブレターじゃない可能性だってある。そもそも便箋と封筒がこれしか無かった可能性だって否めないのだ。これはただの手紙。


「嘘だ……」


無意識に口から言葉が零れた。その瞬間だった。




強い風が吹く。一際強い風が。ちくり、と何かが瞳に入ったようで俺は思わず目を閉じた。その間にも少しだけ考えを巡らせていた。しかし、何も見いだせるはずもなし。風が収まる方が先だった。俺は閉じた瞼をそっと開く。視界には見慣れた景色が広がって…………



いたはずだった。

初めての小説……というかライトなノベルだったのですが、いかがだったでしょうか! 一話から女の子出さないとか……という方もいると思われます。実際私も早く美少女たちをたくさん出したいので、頑張って参ります!

感想等頂けるとモチベーションがバリ上がりますので、もしよろしければ|ω・)チラッ

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