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第一話「栄光の低迷」

これは今から始まる壮絶な物語のほんの先っぽの部分にすぎません。どうぞこれからをお楽しみに。

                    「栄光の低迷」



「冗談じゃねぇ!!なんで俺がそんなことしなきゃならないんだ!!こんなへっぽこ騎士団なんかやめてやる!!」

グローナルシティの城の練兵場から廊下にも漏れ聞こえるような激しい罵声が響きその直後に一人の男がイラついた様子で扉を荒々しく閉め出て行った。

「いいのか、ゴールド??アイツは現時点で最高の強さを誇ったウチの切り札だぞ??ただでさえ最近ウチの騎士団の力が低迷してるのに、切り札まで失ったらここの栄光はいよいよ終わりだな・・・。」

顔にメカ系のものをつけた男が言葉とは裏腹な、落ち着いた口調でとなりの金長髪碧眼の長身の男に聞いた。

「ああ、いいよ♪」

ロッドにゴールドと呼ばれたその男が大したことではない、といった口調でサラっとその問いに答えた。

「奴にはもともとこれ以上強くなる見込みがなかったしね。あれ以上強くなれない奴はいらないんだよ。解雇する手間が省けたよ〜。」

とゴールドはアラカサマにウザかった、という顔をしてみせ、その後すっきりさわやかな表情で余裕のありそうな言葉を吐いた。

「そうか。何かお前の中に対策があるってことだな??それなら別にいいのだが・・・。」

ロッドは彼の前向きな返事を楽しみに待っているというように腕を組んで穏やかに聞いた。

「ナ・イ・ヨ☆そんな対策なんて。」

彼はロッドに底抜けに明るい笑みをむけながらちょっとした悪ふざけ混じりの口調で答えた。

ロッドは呆れた、と言わんばかりの冷たい白眼視で彼を一瞥し、その場を離れた。

しかしロッドがゴールドの前を横切ろうとした時、ゴールドが「でも、」と独り言のようにつぶやいた。

ロッドもどうせロクなことは言わないだろうと感じつつも立ち止まり彼の声に耳をかした。

「今日はなんかいいこと起こりそうなんだよね〜っ!!ずっと待ちわびてたことがー!!」

さっきとは似ても似つかない大声でゴールドは叫んだ。

やっぱりコイツはロクなことは言わない。

今目の前で切り札に逃げられたところじゃないか。

ロッドはもう彼の思考とテンションについていけないと感じその場を離れた。


今はまだきっと意味がわからないと思いますが、これから面白くなっていくのでどうぞ、最後までお付き合いください。

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