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日々の改め  作者: 読門太一
2/2

2日目 自己紹介

 会議……だったのかわからないがその翌日、つまり今日から活動は始まろうとしていた。名桐准なぎりじゅん協力のもと、泉谷四郎いずたにしろうの改め計画は進み始めていた。

 中学生活が始まったことで行われる自己紹介。周りを見渡すと見知らぬ人ばかり……。


(空気が重い……)


 重い空気の中、自己紹介は淡々と進められた。時間が進むと同時に一人一人の紹介が終わっていく。


――昨日――


「まずはだな四郎、自己紹介でいい印象を与えないとある意味この計画は途絶えることになってしまう」

「そりゃそうだ」

「だからなにかインパクトの強いネタを本番の明日までに考えるんだ」


と言ってはいたものの……インパクトなんてわかんねえよ。インパクトっていわば人とは違う珍しいことを言えってことじゃないのか?

 そう考えているうちにも自分の番は刻々と回ってくる。

 うーん。思いつかん。自己紹介する間もなく『僕はバカです!』などと言えばいいのかな。いや、それはバカでも言わないか。歌でも歌うか……いやいや俺にそんな度胸はない! まず俺は音痴だ。小学生の時に散々笑われた。それは悪夢として未だにあらわれてくるのだ。

 そうしていると、自分の番が回ってきた。もちろん、俺は何も考えてはいなかった。頭にあるのは自分の名前だけ……。

 

 名前……?


 そうだ! ニックネーム作戦でいこう! えっと、泉谷四郎……だから……。


「次の人」


 担任らしき人の声が届く。

 俺はすぐさま立ち上がり、自己紹介を始めた。


「はじめまして。泉谷四郎といいます。ええと……い、いずっちと呼んでください」


 やった……ニックネーム作戦、成功だ!


クラス一同『ねず●ちのパクリ??』




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