ある新米魔法土建屋の日記
夢日記があまりに散逸するので、
加工してなろうに乗せてみました。
夢2時間、執筆2時間。
いやこれ毎日続ける人たちすげー。
ある新米魔法土建屋の日記
あるところに一人の魔法土建屋、島田さんがいました。
仕事は土魔法で都市を作ること。
本日のお仕事は、村近くに噴き上げた地下水の治水工事になります。
ボス「この辺一帯は島田にまかせりゃいいんじゃないの?
前使った黒いやつ?堅そうなので一面敷き詰めりゃおわりじゃないのかい?」
上司「いやあいつじゃ魔力がたりないですよ。
土とか石ならまだしも、前の黒いのはチタン合金です、
そんなことできるのは、うちの者では里見ぐらいです。」
ボス「そうか。まあそんならしょうがないわな。じゃあ里見にまかすか?」
とかなんとか言っちゃってまあ。
確かに俺は魔法の扱いが適当で、上等な金属の加工にはまったく向かないが、
土や岩、礫程度のもんだったらいくらでも出したり引いたりできるぜ。
一度リアルマインクラフトで超絶整地したの見せたじゃないっすか。
あの案件放置された里山をゴルフ場に切り出したのほとんど俺っすよね!?
その割に金一封もなかったし、そろそろ潮時か・・・
でもなんかこの土建屋結構居心地いいんだよなぁ。
とか思いつつ、上司の顔色を窺う。
何やら図面を見つつ検討しているが、突然ボスがこっちを見て
「島田ー、ちょっとこい」
と呼ばれる。
「なんすか?ボス?」
いった先では何やらボスと先輩が図面を見ている。
ボスは、図面を指し示すと、
「島田、お前はまた土管な。この辺によろしく。」
とくる。
今回の事業は噴き水の対策。まあ治水工事である。
ここが山のはずれの村なせいか、なにかの魔法具で水が出てるのか、
はたまた精霊どもの仕業かはわからんが、
いきなり地面から地下水があふれ出して、川をというか池を形成している。
水量は衰える形跡はない。
そのうち村沈むんじゃないかこれ。
こいつを何とかだまくらかして、
川まで水を流し込むのが今回の「噴水」工事である。
さらにボスは言う
「まあ石か礫かでてきとうにやっとけ。
あとで里見に上物やらせるから、
強度はまあまあでいいぞ。とりあえず川までながしちまえ。」
なるほどね。さすがはボス。
いいとこついてくる。
今の状態のままだと、水源から出る水で地面を削りまくり、
泥も混じった汚い水が八方に流れる。
これを、一旦ちゃんとした池としてため、流れ出る先を決めて、
石で都内のコンクリートの川みたいにしたうえで、上に鉄板でも這わせて覆うつもりか。
確かにそこそこうまい手だ。たぶん。よくはしらんけど。
「うっす。じゃあやるっす。」
と言って右手をかざす。杖でもありゃあ様にもなるんだが、
あいにく片手は書類でうまっているし、これでいいだろう。
「さんはい!っと」
適当に水源付近に石でできた膝ほどまでの高さの貯水池っぽいものを作成。
水源のうちほぼ全体を囲んで、手前の一部が川となって流れ出てるよう調整。
50センチほど低くなるように設計し、開けておく。
「はいはい!っと」
次に、流れ出てる川の部分の底となってる部分を平らな石の床とし、
幅30m、長さ2km、ただし、深さ50cmのコンクリートリバーを作成する。
先は別の川に接続してある。
俺の欠陥としては、あまり一回の魔法で地面方向に深く掘り進められない点がある。
土魔法使いのわりに、土に魔力が浸透していかないため、空気に触れてる面の状態変化のほうが
圧倒的に楽なのだ。まあそれでも一回で1mは掘れるので、
むかついたやつをこけさせる分には問題なく重宝する力である。
一回何キロでも掘れるボーリング屋にはかなわんがな。
そして、幅35m、長さ2km、厚さ10cmの石の蓋を上にかぶせる。
「で、ほいほいっと。」
最後に、池っぽいところから5m分くらいを加工し、ミニチュアナイアガラの滝っぽい
オブジェを作成する。
「あいかわらず器用やな、おまえさんは。」
「あざっす」
「でも、幅30mもいるか?」
「いらないっす。趣味っす。」
「お前さんなあ。まあいいわ。上物は里見に任すわ。よろしく。」
そういってボスと上司は帰って行った。
里見君はこの後、石の上を金属で覆って強度を高めたのち、
土で覆って草をはやして川を地中化する作業を行うことだろう。
いつもながら器用なことである。
本日も施工完了。いやーいい仕事したわ。
さてさて明日の仕事場はどこかなーっと。
続かない。
適当な世界移動により、
地球っぽい惑星で土建屋やってる
魔法使い島田さんの一コマです。
さっきこんな夢を見たんだ・・・。
きっと疲れてるんだね俺。会社の上司とか初めて出てきたわ。
夢の中の話なので、続かない。