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作者: サラダ味

 独り暮らしの私が稀に友達から怪談話を聞かされたり、テレビの心霊特集をついつい観てしまったりした後などは、変に視覚やら聴覚なンかのアンテナの感度が上がってしまって、わずかな物音を捉えたり、普段は目にしないような天井やら自分の姿が反射するような例えば電子レンジのガラス窓なンかに目がいったりして木目やらなンだかわからない反射したものにドキリとさせられることがある。

人の脳は不思議なもので安心を得るために、それらしき形状のものを視覚に捉えると擬人化する傾向があるという。それを霊と思い込み怯えるのだから本末転倒だと思う。

 今日もまた恐怖映像特集なる番組を観てしまって、ついさっき入浴中シャンプーしている際も、なンとなく背後が気になったり、髪を洗い流した直後、鏡に映る自分以外のものに視線を彷徨わせていたりした。

 霊感なンてないンだから――と、ひとりごちて髪を乾かし、明日の準備を整え、ベッドに横たわり、電気を消して枕に頭を預けたときだった。

 薄明かりに幽かに響いた声――。

『安心してください――憑いてますよ』

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