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01話 転生しても努力は怠りません。

「お…おぎゃぁぁ!」


とても眩しい光が視界を包んだ…

何故だろうか、泣きたいとも思わないのに、涙が溢れてくる。

そして、ここは…?


「…アキレス、元気な男の子ですよ。」


「…あぁ、テミスよく頑張ったな!」


「旦那様!奥様はだいぶ疲労がおいでです!」


知らない声が僕の耳に入ってくる…

見知らぬ部屋、見知らぬ顔…

今、僕の脳内に多くの情報が入ってきて一向に完結しない。


「あ、あぅ(転生)…」


この言葉で今置かれてる状況に気が付いた…

(そうか…あの神様がもう一度、僕に人生をやり直す機会を…)


その時、急にとんでもない眠気が僕を襲った。


「うぅぅ…」


「…アキレ…ス…この子…名前は…どう…なさいますか…?…」


「…そ…うだな…「グラ…ディウ…ス」…なん…てどうだ…ろうか…」


「…それ…は良き…名……」


意識が完全に闇に落ちる前に名前らしき言葉が聞こえた。


(「グラディウス」か…)


そして、僕の意識は完全に闇の中へ誘われた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次に目が覚めたのは、生まれてから2日程過ぎた早朝だった。

(うぅっ…なんか窮屈だ…)

何故か両サイドから、2種類の重圧に僕は襲われていた…


「うぅぅん…ハッ⁉…アキレス起きてください!「グラン」が目を覚ましました!」


右側で豊満な胸を押し付けていた女性が目を覚まし、

誰かを大きな声で起こした。


「…ッ何だと!おい!ジルはいるかぁ⁉ジルバートォォ!」


その時…

左側から隆々な胸筋を押し付けていた男が目を覚まし、

とんでもなく大きな声で誰かを呼んだ…

朝早くから何ともまぁ大きな声で…


「何でしょうか旦那様…」


50代前半だろうか…とてつもなく”The紳士”のような男性が

音もなく部屋のドア前に現れた…


「グランが目を覚ましたぞ!」


「それは誠ですかな⁉」


二人で会話を始めた。


「まさか、グラディウス坊ちゃまが…おめでとうございます。」


ジルバートがだいぶ驚いた様子でそう呟いた。


「あぁ…本当に…」


「それにしても…本当に良かったです…」


こちらの二人は、しんみりとした顔で涙を流していた。

本当にオーバーリアクションだなぁ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

だいぶ慌てていた様子だった三人だったが、

かなり落ち着いたようで部屋を後にしていった。

その間、僕はこの家の従者と思われるメイドたちに預けられた。


どうやら後に知ったのだが、僕は生まれてすぐに深い眠りにつき、

三途の川を渡りかけていたそうだ。

(まぁ…赤ん坊という体で生まれ変わるみたいなことをすれば体力が持たないだろうな。)

この国では、数十年に一度のペースでそういったように赤ん坊が生まれてすぐに、

深い眠りにつき、一生その目を開けないことがあるそうだ。


”まるで、何かを妨げるように…”


僕はその中でも稀有な事例なのだとか…

(まぁ、どうせ神の加護で守られたのだろう…)


そんなことがあったが、僕は数年とすくすく成長した…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「母上!お庭で剣の稽古をしてきます!」


「グラン!気を付けるのですよ。」


僕、グラディウス・ディ・ヴェルームは今年で12を迎えた。

これは、僕が生まれてから曖昧だった記憶が定着してきたころに、

知ったことだ。

僕が住むこの国の名は【王国シェバールト】

そして、僕の家も予想通り貴族だった。

皇族に次ぐ爵位、ヴェルーム公爵家。

この国には、公爵家が7つ存在しており、

ヴェルーム家は公爵家序列2位に属している。

特にヴェルーム家は武力に特化しており、

王国の”宝剣”とまで言われている。

それもそのはず、僕の父「アキレス・ディ・ヴェルーム」は

王国の最高戦力、【七聖剣アルカナ】の()()()(仮)を担っている。

今は【七聖剣アルカナ】は現公爵家当主たちがその椅子を守っているそうだ。

ややこしいが、公爵家序列1位のレコード家は【七聖剣アルカナ】では、

第2席を守っている。

どうやら、知略に長けているため、王国の”懐刀”とまで言われてるそうだ。


「うん…ややこしぃ…☆」


僕はそのまま長い廊下を抜け、大きな庭の訓練場に出た。

これから、僕が前世でも最も得意としていたことをしようと思う。


それは…”素振りだ”…

そして僕は木刀を構えた




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