破滅の日
平静に見える世界も
それは上辺だけのこと
今、人の心は荒れて
迷い始める
もはや自らの狂気を食い止める術はない
愛し合っていた男と女も
増悪という病に侵された
そして自ら進んで地に落ちようとした
救いはなく
顧みる過去は病を進行させる
増幅する怒りを
振り下ろした時
彼らは殺人者と呼ばれた
吹き荒ぶ寒風の中で
もはや心安らぐ時はない
時を同じくして
地は破れ
噴き出すマグマに
叫びと祈りはかき消される
すべてが内から破壊され始める
人々が気づかぬうちに
破滅の時が時限爆弾のように
時を刻み近づきつつある
すぐそこにまで
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