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暮の日記

こだわり

作者: 暮 勇

 まず、音楽について考える。今の世の中、音源に必要なのはデータで、それがあれば十分いい音楽が聴ける。それでも、CDやレコードがいい、集めたい、という人はいるもので。これは一種のこだわりと言うものだろうとも思えるのです。


 こだわることは、人によって勿論違う。物へのこだわりだけでなく生活習慣におけるこだわりだって、少なくはないはず。朝必ずシャワーを浴びるとか、そう言うやつ。

 ちなみに私のこだわりの一つは、紙の本を読むこと。電子書籍は一切読まない。別に電子書籍を嫌っているわけではないが、紙でないと読んだ気にならない。それ故のこだわりだ。


 なぜこんなことを書いているのか。

 こだわり、と言うやつについてふと考えてみたかったからだ。

 何せ、こだわりってやつは役立つ半分、役立たない半分といった感じのものだから。

 例えば、私の様に紙の本しか読まないとなると、本がとんでもない量溜まっていく。そして置く場所が無くなり、生活圏をどんどん狭めてゆく。これに至っては役に立たないどころか、害になっている。実際、結構悩んでいる問題だ。

 じゃあ電子書籍にすればいいじゃない、と言われて簡単にハイそうですね、とはいかないのがこだわりと言うやつの厄介なところ。頑迷とも取られかねない態度だが、それを捨てられないのが人間なんだろう。


 一方で、こだわりは他者に共有されることも多い。こだわりのある料理を出す飲食店。こだわりのある雑貨しか置かない雑貨店。こだわりのある本しか置かない本屋。

 意識しないだけで、この世は誰かのこだわりに溢れてる、とも考えられる。個人のこだわりが店や家々をデザインし、自治体のこだわりが道路や街並みを作り上げる。


 こう思うと、こだわりとは人間にとって結構重要だと感じる。個や団体の個性に強く結びつくそれが今の世を作り上げたんだなぁと思うと、何気ない近所の景色も、少し違って見えるかもしれない。


 そう思う今日この頃なのでした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 『こだわり』という言葉は、創作や趣味で『妥協しない』という意味でのものと、ささいなことに目くじらを立てるという意味があります。 どちらの意味でも、人によってこだわるポイントは異なります。 …
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