表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍王  作者: 羅亜土くん
2/3

双子の誕生日 1

☆各々の族

・リサ&リナ→龍神族

・ナンドール→龍族

・リアードリ→猫神族

・ルナドク→龍族(擬人化)


まだまだキャラは増えます!


「おめでとうリサ、リナ!」


「『母上!?!?/母様!?!?』」


ここはオルドーラ王国皇室の中の1室、〘龍の間〙。

双子は今日、ここに来るように父であり国王であるナンドールに支持されていた。

呼び出したのは父であるナンドールのはずなのだがそこに母であり王妃であるリアードリがいた事には双子も驚いていた。


「お前たちは今日で15歳になるだろう?」


リアードリよりも後ろの方からナンドールが言う。

この国で15歳と言えばもう立派な大人の仲間入り。

すなわち成人の歳なのだ。


「そこで、だ。何かやりたい事は無いのか?」


ナンドールは世界王とまで呼ばれている国王だ。

それはナンドールが龍族であることも関係しているのだろうが、中でも力量はずば抜けていた。

ちなみにリアードリは猫神族と呼ばれる雑種だ。

オルドーラ王国には多くの種族がいる。

だが他国でよく見られるような種族差別は見当たらない。

ナンドールが世界王とまで呼ばれる理由の1つだ。


「父上まで…。リナ、何かある?」


リサはリナに問いかける。

リサにとってはリナがやりたい事が自分のやりたい事だと言う。

…まぁすなわちリサはブラコンというヤツなのだ。

当然リナもシスコンというヤツを持っている。


『やりたい事…あ、外の世界は見ていたい…かも?』


リナは静かに答える。

龍神族の双子にとって"外の世界を見る"という事は少なからず危険が大きいことを理解しているからだ。


「外…まぁそうだよな。」


ナンドールはオルドーラ王国の王族の直径でありながら昔から自由奔放に遊び回ってきた。

そのためどれだけ外外の世界が広いのか、楽しいのかをよく知っている。

双子がどれだけ外に興味を持っているのかもだ。


『無理な願いな事は重々承知ですが…。』


「いや、方法はある。」


リナの言葉を遮るかのようにナンドールがそう言う。

そう。方法はあるのだ。

ただ、実行するのが難しいだけで。


「とある1つの魔法を覚えろ。そうすればお前たちでも外の世界でも自由に行き来する事が可能になる。」


「本当ですか!?やったなリナ!」


目を輝かせて喜ぶ双子をナンドールは「ただし、」と付け加える。


「その魔法は最上級Sクラスの魔法だ。」


最上級Sクラス。

この国の魔法レベルにおいて上から3番目のクラス。

最も、この国の魔法レベルは世界最強と言われているぐらい高いため、最低級Eクラスですら他国なら国家転覆可能と言われる程だ。


「…まぁお前らなら大丈夫だろう。(苦笑)」


「父上…それは助言のつもりですか?」


怪訝そうな顔をしてリサはナンドールを見る。

最上級Sクラスの魔法を覚えろと言われているのだから当然だろう。

最上級Sクラスは国内でも半数しか使える者がいないのだ。

…逆に言えば半数もいると言えるのだが。


『まぁそれで外に出れるのならまだいい…のかな?』


「…そうだな。」


リナの言葉にリサも多少納得したようだ。

自分たちが外へ出られないのは世界に10人いれば良い方と言われるような希少種である事を双子は重々理解している。

それが今まで自分たちを守ってきたという事も。

実際、王国内でも重要行事以外は城外へ出して貰えないのだから理解する他なかった、というのもある。


「その意気だ。その魔法を習得すれば国外の学園にだって通う事を許せるぞ。」


『「学園!✨」』


双子は学園に強いあこがれがあった。

昔に学園物の本を読んだことがあったのだ。


「そうね。でも覚えられなければ金輪際、城からは出せないわ。」


少し悲しそうな表情でリアードリが言う。

双子の強い外への憧れを知っているからこそ、外に出すにはかなり慎重になる必要があるのだ。


「大丈夫ですよ母上。」


リサはそんなリアードリに微笑む。

そう。リサにはこれをやり遂げる事が出来るという絶対的自信があった。


「僕らは何がなんでもやり遂げられますよ。」


『だって僕ら、2人揃ったら最強だもんね!』


リサは余裕たっぷりといった頬笑みを浮かべる。

リナはニカッと無邪気な笑みを浮かべた。

双子は自分たち2人が揃えば本当になんでも出来るという確信があるのだ。


「…そうね!じゃあ今日はゆっくりと体を休めなさい。魔法習得を始めるのは明日から。いいわね?」


「『勿論です。/はいっ!』」


双子は口々に返事をする。

そうしてリサはナンドールとリアードリに1礼する。


「それでは僕らは失礼させて頂きます。」


家族とはいえ王族。

無断で部屋に出入り出来るような人間では無いのだ。


『明日かぁ。ワクワクするね、リサ!』


「そうだね、リナ。」


『…でも休むって何するんだろーね。』


リナがリサに問う。

その疑問も当然だった。

双子は毎日、魔法の研究や練習、剣術の稽古や公務などで休む暇など見つけられずに育ってきたのだから。


「確かに。取り合いず日向で寝るか?」


『あ、今日快晴だもんね!』


「んじゃあ物置部屋に行くか。」


休む=寝る、というのは普通の考えなのかもしれないが、双子は寝る事というよりは日向に居る事…つまり日向ぼっことやらが好きなのだ。


物置部屋は普通王族が入るような場所では無い。

だがこの双子は自然が出す灯りを好む。

物置部屋ならば人は居らず昼は太陽光、夜は月灯り呑みしか入らない設計になっている。更に冬でもある程度暖かいので昼寝にはもってこいの場所だった。


「我が主様方。お話の最中に失礼致します。」


そう言い話し掛けてきたのは双子の専属執事兼側近である、ルナドク・ザルーガスである。


「ルナドクか。どうかしたのか?」


「はい。陛下からの伝言が御座います。」


『あれ…?父様ってさっきまで一緒だったのに…。』


「伝え忘れた、との命でしたので…(苦笑)」


「父上らしい…。」


ナンドールの伝え忘れの癖はいつになっても治らないものだ、とリサは思っているが口には出さない。

1度言ってみても効果が特になかったため面倒臭くなったらしい。


『それで?伝言ってなぁに?』


「そうでしたね。『今宵は宴だ。しっかりと準備をしておくように。』との事です。」


「宴…僕は僕はドレスか…。まぁしょうがないか。」


『リサは女性だしね。』


「女という性を苦に感じれど生まれた事は悔いてないけどな。」


リサは男よりも男らしく逞しい育ちをした。

国内でもリサに適う者はそう多くない。

これは国民の共通認識だった。

だがそれゆえか、ドレスなどの動きにくい服装を苦手としているのも事実だ。


『まぁパーティーは好きなんだけど。』


「そうだね。」


そう。双子はパーティーが大好きだった。

というかパーティーを通して国民と関わることが出来る数少ない行事である事が大きいのだろうが。


「あぁ、それと騎士団より連絡です。」


「騎士?珍しい事もあるもんだな。」


双子は騎士団とあまり関わりが無い。

そのため警戒してしまうのも仕方ないと言える。


「そう身構えなくて大丈夫ですよ。挨拶させて欲しいとの事でしたので。」


「なんだ挨拶か…。」


『びっくりしたぁ…。』


ホッと肩を落とした双子にルナドクは少し微笑む。

ルナドクにとって双子は絶対的主人。

だがその前にルナドクは双子をきちんとした1人の種として見る事が出来ている証拠だろう。


『でも僕、きちんと出来る自信ないよ…?』


リナは人見知りだ。

リサが居なければすぐに涙ぐんでしまい、リサが戻ってくるまで一切笑うことは無い。

またリサも、涙ぐむ事は無いがリナが居なければ怒る事はあれど笑う事は無い。


「リナは僕の後ろに居ればいい。分かった?」


『パァァァ うん!』


リサの男前発言にリナは顔を明るくする。

ルナドクはそれを見て普通そのセリフは男が言うものでは?と思っていたそうだがいつのも事だし2人とも嬉しそうなので口出しはしなかった。

その代わりと言ってはなんだがこう口にした。


「相変わらず過保護ですね?リサ様は。」


「リナに過保護にならない方がおかしい。」


少し呆れ気味に言ったルナドクに間伐入れず真顔でリサが答える。


『?早く物置部屋に行こーよ!』


まぁその会話の元凶であるリナは一切と言っていい程気が付いていないが。

というかリサの愛が普通なのだと思っているだけなのだろうが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ