転生させられました
やっと転生します
転生しません…
「そんなこと言わないでおくれよ。まあ、もう決定事項だからどうすることもできないんだけどね☆」
なんだこの理不尽は?ふざけてるのか?さながら5年前までの我が社のようではないか?ブラックだなおい!
「さて、今回君には転生をしてもらうわけだが、一つ問題がある。」
いや、問題しかねーよ、溢れちゃってるよ
「転移ではなく転生なんだ。つまり…1回死んでもらうわけだが、どーせそのうち死ぬんだから問題ないね☆」
うん?死ぬの?人生まだこれからなのに?
「死んでもらうことに問題はないんだけど、実は…異世界への転生にはボーナスをつけるのが決まりなんだけど…」
ボーナスねぇ…胡散臭いなあこれ、てかまだ死にたくないんだけど…
「今ちょっとボーナス切らしちゃってて、渡せないんだよね」
いやいや、ボーナス切らすって何?今醤油切らしちゃってて…みたいな感じで言われても困るんだけど…こいつほんとに神様か?
「失礼だな!僕はちゃんとこの世界の神様さ!でも、そーだね。ボーナスについては後日ちゃんと届くようにするよ」
そーですか…もう諦めましたよ、この世界の神様ダメなやつだ。
「あ、気づいたら転生まで後5秒もないや。じゃあ、とりあえず死んで☆」
こうして上越忍は殺された。異世界へ転生するために。神様に。
………
……
…
「あ…異世界に転生させる時ってペナルティーで転生ボーナスを没収されたような…まあ渡してないし関係ないか!」