表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/9

第6花



なんで笑ってるのこの人、しかも私のこと可愛いって言いました。

可愛いって言いましたよこの人。なにゆえでしょうか、というか今さっき初めましてじゃないですか。どこをどう見て笑ってるのですか、私が可愛いのですか。これは変態としか思えないです。

はっ、これはあのろりこんという部類の人ですか。やっぱり変態さんじゃないですか!



「あはははは、そんなこと考えてるなんて、はは、女性で君が初めてだよ!あはははは、はは......ふー。えーと私はロリコンではないし、変態でもないからね。大丈夫だからね。」



......あ、そうですか。良かったです。それにやっと笑いも収まりましたね。

私が初めてなんて今までどんな女性と関わってきたのですか。



「んー、私は一応伯爵位だし女性から言い寄られることが多いんだ。貴族の女性と関わることが多いけど、よく玉の輿とかかっこいい、あわよくば彼らとも良い関係になれるかもとかも聞こえるよ。」



なるほど、伯爵位に加えて顔も中性的な顔で整っていますし、さっきの騎士様の対応を見てると信頼されてるような感じでした。彼らっていうのは誰か分かりませんがこの方も夫にしたい男性ランキング上位なのでしょう。






........って、あれ、私声に出ていました?何故私の考えを知っているのでしょう。





少し待ってください。そういえば何故私がユキノハナを探していることを知っていたのでしょうか。

たしかに呟きながら探していたのは分かっていましたが、近くに人はいなかったはずです。

そもそも、口数が少なく表情筋が死んでいて感情がわかりづらいため、会話が難しいと言われるこんな私が自分の考えを無意識に口に出すのは考えづらいです。声に出すのが苦手ですし、無意識に口に出す経験もありません。



偶然?でしょうか。

そう思って、彼の顔を少しだけ見上げてみると

ひぃ、目が合ってしまいました。



彼は目に意地の悪い雰囲気を醸し、口元に笑みをまとわせながら私に顔を近づけ、彼の吐息を感じるぐらいに私の耳元まで近づくと



「どうだろうね?」



と私の耳元で囁いたのです。



思わず鳥肌が立ちました。久しぶりに顔の表情筋が動く感覚がします。

そして確信したのです。





これは心を読まれてますねっ!?




彼が、私と目を合わせながらこう言いました。



「正解だよ。私はクォール・アナスタジア・オリバス。精神の精霊様の加護を持つ貴族の元に生まれたんだ。そして君に決めた。君のそばにいることを許してくれる?」




思考が停止していくのを感じる中、ただ一つ思ったことは


やっぱり変態じゃないですか!だった。





ヤンデレに感じるかもしれませんが、ヤンデレではないです。きっと多分メイビー

楽しくなってきました。

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ