奇跡の惑星(ほし)
2114年・地球、何もかもが人間の手ではなく機械によって制御される世界。東京に暮らす20歳の橘波瑠香は、人間を冷凍することで仮死状態にし、遠い未来で目覚めさせるという永い年月をかけた実験の被験者となる。そうして波瑠香が目覚めたのは、1000年後の世界。度重なる天災や、気候の変化に順応できなくなった人間たちは宇宙空間に巨大都市を創り移住していた。目覚めた世界で出会った一人の青年・アオ。誰もがかつて人間が暮らしていた惑星(ほし)を忘れている中、彼だけは『地球』に思いを馳せ、波瑠香の目覚めを心待ちにしていた…。
プロローグ
2014/10/07 01:19