21A列車 豊橋~大府
翌日。僕はかなり早く目が覚めた。時計を見てみるとまだ5時を回っていない。これぐらいに起きれたなら、早く行くことができるだろう。時刻表を調べてみたが、うまいことに普通が設定されていない。豊橋の名古屋方面への始発は5時47分初の新快速大垣行き。新快速に乗ってもしょうがない。この区間は快速で行けばほんの90分ぐらいで終わってしまう。あえて時間をかけて行くために普通を選んでいるのだ。
「・・・。」
5時52分発の区間快速は途中岡崎まで各駅停車。そのあと快速運転となるから、ここで乗り換える。接続で6時30分岡崎発の普通岐阜行きが設定されている。これで大府まで行こう。
そう決めて、ホテルの窓から外を眺めた。新幹線が発車する前に豊橋には事業車が走っている姿を見ることができると聞いたことがある。この時間ならそれを見ることができるだろう。カーテンを開けてみたが、機会を逃したみたいだった。事業車は豊橋の駅舎の陰に消えかかる時だった。
気を取り直して、豊橋に向かう。5時52分発の区間快速はまだ311系。313系が唯一侵略していない列車だ。まぁ、その先の列車には当然のことながら、313系が侵略しているのだろうが・・・。
種別表示は区間快速としながらも、各駅に止まる。これぐらいならまだ我慢することができる。浜松から来る特別快速および新快速の種別表示は前述する通りなのだが、すべて各駅停車である。これには耐えがたい。快速と名乗るくらいならどこか駅を飛ばすぐらいのことはしていいと思う。と言っても他の場所でも快速の扱いは同じような感じだったりするかぁ・・・。
途中今年開業した相見に停車。その次が岡崎。岡崎で列車を降り、反対側に止まっている列車に乗り換えた。これは313系だった。この313系に揺られて、大府停車は7時03分。大府からまた東海道本線を外れる。