24A列車 終盤
また米原に来た。到着は14時18分。列車から降りるとシルバーの車体の223系という車両が構えていた。この列車で終点の神戸まで行くのもいいが、これでいったのでは面白くない。というより、本来の意味になっていない。14時30分に発車する普通網干行きに乗ってゆっくり行こう。
この間は東海道本線で後に開業した区間。もともと、東海道本線は関ケ原から今の長浜のほうに向かっていた。長浜に向かう路線を廃止し、現在の柏原ルートで建設。現在の形になった。さらに、長浜から大津(現膳所)までは琵琶湖を船で移動していたため、線路を建設する必要がなかった。それもあり、この区間の開業が遅れたのだ。
この区間は新幹線で一番長い区間。新快速では1時間を切るタイムで米原~京都を結んでいるが、普通はそういうわけにはいかない。1時間以上の時間をかけて、京都に到着。この先もしばらく普通にお世話になる。途中山崎に停車する直前に普通の左を勢いよく新快速がごぼう抜きしていく。これを見届けたら、山崎に到着。そして、高槻までコマを進めてきた。
高槻から先、この列車は快速運転となる。ホーム反対側に止まっている普通新三田行きが停車している。新三田は東海道本線の駅ではないし、まず東海道本線から外れてしまうため、こちらが目的ではない。電光掲示を見てみれば、次が普通西明石行きとなっている。最後はこれに乗るのだ。
列車の入線を待って普通に乗車。途中神戸までの間に新快速が意気揚々と普通をごぼう抜きしていく。こちらではある意味に名物だろう。
そして、新大阪。東海道新幹線の終点が新大阪だから、在来線の終点も大阪と思いがちかもしれないが、在来線の終点は神戸である。ここはあまりよく知らないのではないだろうか。いや、作中でさんざん言ってきたことだし、分かっているのか・・・。まぁ、いい。先に行く新快速や快速の合間を縫って運転されるため、駅での停車時間が長い駅もある。それをゆっくりとやり過ごしながら、神戸に来た。
今ここを始発・終点とする列車はない。東海道本線終点という証拠はホームから見える山陽本線起点0キロポストの表示である。
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