3/3
幼なじみ
「ああぁぁああっぁあぁーっ!
斎汰くん…だよ…ね??!」
後ろから、女の声がした。
いつも女、女、女。
けれど、その女は俺の名前でなく斎汰のことを呼んでいるようだった。
「なに お前ら知りあい?」
俺が斎汰のほうを見ると、今までに見たことないような笑みを浮かべて、
その女に走り寄った。
「希帆先輩じゃないですか‼
先輩って…ここの高校だったんスか!??」
「そう! てか超びっくりしたんだけどー!!なんでいんの、みたいなぁー笑
久しぶりぃー♡」
…。
「ごめんって。んな怒んなよ、鷹良ァー。」
プイ
斎汰は俺の顔をうかがっては、詫びの言葉をいれている。
だって、そりゃ怒るだろ?
あのあと俺がそっぽ向いてる間に、2人は話しながらどっこ行っちまったんだぜ?
まったく、斎汰って実は女好きだったのか…
「おーよよっ
どしたの、イケメンツ‼
喧嘩ーっ?」
「大宮寺蓮菜!」
途中なり。