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09.さいごにやりのこしたこと

本当の私がひどく夢見がちな少女だったと、誰が知っていただろう。



少なくとも私のたった一つの夢を私を知る多くの人が聞いたら、鼻で笑うだろう。

だけど言葉にするまでもなく、きっと私の夢に君は気づいていて、それを叶えようとしてくれた。



ポタポタ落ちる涙と、それよりも遥かにたくさん零れた紅いもののせいで、その夢は叶わなくなってしまったけど。



それでもこうなってしまったことを、悪かったと思っていない私が一番悪い。

よかったとも、思ってないけど。



私の目の前で泣き続ける君は、幼い頃からなんら変わらない。

優しくて暖かくて、綺麗。

そんな君の笑顔が大好きで、大嫌いで、誰よりも愛しかった。



だからこそ、君に涙は似合わないと思う。

そんなこと、泣かせた私が言えるはずもないのだけど。


はらはらと、ポロポロと落ち続ける君の涙は悲しくて、だけど君が泣いていること以外に今の私に悲しむべきことなんてなかった。



遣り残したことや心残りがないと言ったら嘘になるし、ひどく夢見がちな私という少女の夢はこのままなら雪のように消えてしまうのだろう。



「私は、後悔なんてしてないよ?」



ああ、私なんてひどい女なんだろう。


最初に最後に、夢見がちな私が望んでた夢に、君が気づかなければいい だなんて。


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