【第2章:裏切りと誓い】
信じていたものに裏切られた時、人は二度死ぬ。
一度はその刃に、もう一度は心に・・・。
そして、その死を超えた先に、本当の信念、信頼が芽吹く。
---これは痛みと絶望の中で生まれた誓いのお話。
-----ロドリゴが17歳になった頃、レジスタンスはある作戦を決行しようとしていた。
王都の空が、冬の夕焼けに赤く染まっていたある日、
その作戦について会議していた
情報収集係のディランが集めた情報を基に指示していく。
ディラン「それで、南門の近くにある宿屋、そこに王都評議会の汚職帳簿があるはずだ」
バルト「その情報は確かなんだな?」
ディラン「俺を疑うのか?」(口元に笑みを浮かべる)
バルト「いや…ひとまずその情報を信じて決行しよう。」
---そして潜入作戦決行当日
今回の作戦は宿屋に潜入し、汚職帳簿を手に入れるのが目標だった。
潜入作戦は順調だった。
暗闇に紛れ、宿屋の裏口から忍び込み、狙い通り帳簿を手に入れた。
ロドリゴは心の中で安堵し、セリーヌと視線を交わす。
ロドリゴ「これで王都を揺るがせる一歩進めましたね。」
セリーヌ「油断しちゃだめ。帰るまでが作戦よ。」
だが、その帰路。
裏路地の出口に立ちはだかったのは、銀の鎧に身を包んだ王国騎士団だった。
バルト「おい、囲まれてるぞ!」
グリフ「屋根にもいる…あれは弓兵だ!」
ラヴィニア「おかしい、こんなに早く動けるのは!!」
ロドリゴは即座に毒煙弾を投げ、退路を探した--が…
ディラン「すまないな…ロドリゴ」
仲間の列から離れ、王国騎士の背後に立つディランがいた。
ロドリゴ「え?な、なんで…」
バルト「ディラン!!お前、俺たちを裏切ったのか!」
ディラン「し、仕方ないだろ!俺には捕まっている妹がいるんだ!!王都の地下牢で捕まっているんだ
…あいつを助けるためにはお前たちを売るしかなかった。」
ヒュッ
その瞬間、闇を割く鋭い音が聞こえた。
屋根の上から放たれた一本の毒矢が、セリーヌの腹部を貫いた。
セリーヌ「…っ…」
ロドリゴ「セリーヌさん!!」
セリーヌ「ロドリゴ、あなたは逃げて。……私たちよりも遠くへ行ける。
…毒でも…構わない………この国を…変えて」
そういうとセリーヌは唇にかすかな笑みを浮かべ、息を引きとった。
バルト「セリーヌ…あ、くそ!囲みが狭まってる!」
グリフ「もう突破するしかない!」
ラヴィニア「ロドリゴ、お前に合わせるからあれを投げてくれ」
ロドリゴは腕の中の温もりが冷えていくのを感じながら、
瞳を閉じ--そして、迷いなく開いた。
毒瓶を投げ割り、ラヴィニアが魔法を打つ
-火珠!!-
炎と煙が辺り一帯を包み込む
ロドリゴ「みんな、今のうちに!」
瓦礫と炎をかき分け、残された者たちは必死に脱出した。
夜風が頬を打った時、ロドリゴは仲間たちの方を振り返り、静かに言い放つ。
ロドリゴ「僕は毒を使って、この国を変える。
憎しみのままじゃない、希望の毒を創るんだ。」
大切な人を守れなかった悔しさは、
いつしか世界そのものを変えたいという意思に変わる。
"変える"ために"毒"でも構わないと彼は言った。
その言葉は、未来への誓いとなった。
次回「第3章」へ続く




