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越水評定①

天文16年(1547年) 6月

摂津国 武庫郡 越水城内書院


「おお、孫四郎殿…貴殿は我が子とさして歳は変わらんのに、なんという才よ。将来は名将となるぞ」


「ははっ。名将である叔父上にそこまで言われるとは、嬉しいものですな」


「ふはは、どうやら孫四郎殿は口も上手いようだ!はっはっは!」


俺は今、越水城内の書院にて筑前殿から歓待を受けている。


最初は俺たちの血などで汚れた姿を見て驚いていたが、事情を話したら納得し、よく勝てたものだとまた驚き、俺をベタ褒めしてきた。


「そうじゃ、既に右京大夫様を始め、主だった此方側(晴元陣営)の将が揃っておる。大広間にて評定が開かれる故、着いてきてくれるな?」


「ええ、わかりました」


こうして俺は筑前殿の後ろに着いていき、大広間に向かった。


にしてもずっとここの侍女が俺のこと見てたな。しかも顔赤らめてたし…え?俺なんか変かな?



そんなこんなで大広間に着いたらもう既に多くの武将が待っていた。


上座の手前には六角定頼がおり、こちらを見て何やらニヤついていた。だが、俺の視線はその先にいる一人の男に注がれていた。


上座に座っているその男は、まるで豚のように太っていた。


うん、なんか前世で見た某逃げ上手な若君が主人公の漫画に出てくる細川君と顔がめちゃくちゃ似てる。そして上座に座ってるってことは……この人が細川晴元?え?細川顕氏は奥州家(分家)の人間だよな?なんで京兆家(本家)の細川晴元がそれと全く同じような顔してんの?


ああ、よく見たら末席辺りに美作守殿がいた…


俺と筑前殿はとりあえず席につき、それぞれ武将達が名乗り始め、この評定に参加している人間を席次順にすると


細川晴元

六角定頼

六角義賢

畠山尚誠

三好政長

三好政勝

波多野晴秀

三好範長

三好之相(実休)

十河一存

香西元成

安宅冬康

波多野宗高


の十三人だった。


にしてもなんで俺の席次が筑前殿より高いの?


そんな疑問を抱えながら、評定は始まるのであった…

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