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第28話 本気で遊べる相手

短いです。

 帰宅!

 からのお風呂でかぽーん。


 そしてソファでごろごーろ。


「お疲れー」

「十分もかけていないだろう」

「そうだけどさー」


 面倒だったんだもの。

 あいつら、一応体力だけは私より高いしさー。


「魔人って皆あんなタフなの?」

「そうでもないだろう。あの吸血鬼のところの魔蟲どもとそう変わらない」


 ふーん。

 けど、あの場にいたやつらは軒並み、魔蟲の始祖であるアラネアに準じるくらいの力は持っていた。


 奇妙な話だ。


 やっぱり、アニキとやらが噛んでるんだろうなー。

 でもアニキ、だと何時かのヤーさんと被るから絶兄(ぜつあに)でいいか。絶影の兄貴。略して絶兄。


 その絶兄、全然尻尾見せないんだよねー。

 さっきもそれが気になって態々行ったんだけど。


「で、どうだった? 逃げた二人」

「途中で見失った。どちらかの能力だろうな」


 絶兄の関与なしと見て良いと。


 しかし、龍の目をごまかす能力かー。

 力の流れそのものを感知する私らを誤魔化すって相当だよ。


 絶影君じゃないだろうなー。

 あんな自分を見て! って意識の強い子がそんな力を得るとは思えない。


 となると、もう一人の方。

 カメレオンっぽい所あったし、あいつだろうなー。


 ん-、中々の手ごま。

 やっぱり始祖は絶兄かなー?


 だったら良いなぁ。

 油断ならない位狡猾で臆病で、そして強い。


 最高じゃん。

 相手にとって不足なし。


 楽しいね。


「ニヤけているぞ」

「私らしかいないから良いでしょ」

「ああ、そうだな」


 これでワクワクしないとか、嘘だよ。

 ある意味気を遣わず自由にして良い相手っぽいんだから。


 彼とは長い付き合いになりそうだね。

 下手をしたら何十年、何百年と。


 まあ、いつか顔を合わせて遊べるでしょ。

 それまでは今まで通り過ごしますよ。


「さて、どうしようか?」

「あの魔人共ももういないのだ、配信を再開してはどうだ? 続きを待つコメントが増えてきた」


 ん-、それもありだなー。

 配信もなんだかんだで楽しいんだよ。


 定期的にを強制されたら嫌だけど。


「じゃあ配信で。あとどれ位あるかな?」


 我が家はなんか二百階層位あるんだけど、これも支配者の影響を受けるらしいから。


「まだ出来て間もない迷宮だろう。せいぜい五十か六十だな」

「あ、そんなもの? じゃあ守護者には期待できないね」

「当たり前だ」


 当たり前か、そっか。


 今の調子で守護者が強くなっていったとしたら、絶影君にも届かない程度で終わる。

 リスナー諸君にはスカッと感を楽しんでもらうとしよう。


 守護者を倒さず迷宮自身の成長にリソースを回せるようにしたら、百年後くらいには百階層に届くらしい。

 そうなったら多少戦いになる程度の守護者は生まれてる?

 いや、私も成長してるからダメか。


「強者と戦いたいのであれば大きな力の流れが交わる点を探すのだな」

「力の流れねぇ」


 人間だった頃から、何となく何かの流れは感じていた。

 龍になってからよりハッキリ感じるようになったけど、そっか、これの上を探せばいいんだね。


「迷宮ってさ、もしかしてこの力の流れを整えるものだったりする?」

「ああ。力の流れ、人間の言う地脈の流れを整え、適宜その量を調整する」


 なるほどねー。

 確かに、この場所も大きな流れの上にある。


「ロードのように他と繋がりのある者が支配者となれば、一層迷宮は成長するだろう」


 他との繋がり?

 何かあったかな。


 まあいいや。


「じゃあ、次はそういう所を探そうかな」

 

 渋谷はぶっちゃけ、支流レベルだし。


 大きな流れかー。

 秋葉原あたり?

 

 目撃情報はあるから、次はそっちに行ってみようかな。


 さてさて、まだ日は高い。

 明日の配信に備えて早く寝るつもりではあるけど、流石に早すぎる。


 良い時間になるまでは読書かな。



次の更新は、力尽きていなければ明日です。


気圧が……。

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