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その4
寒いなー
もう年明けか。
相変わらずのサラリーマン生活。
何も変わらない。
事でもないか。。。
世間では新しい時代の幕開けで
全てが明らかになると言われている。
俺は1人、炬燵で酎ハイ片手に
この新しい時代の幕開けに希望を抱き
ワクワクしていた。
俺以外にギフトを持つものが
もしかしたらいるかも知れない。
俺みたいな中途半端な能力なんかより
もっと凄いヤツとかね。
そんな事を思いながら炬燵の炙りで
照り焼きの様に熱々になった俺の足を
少し出して冷ましていた時に
スマホから一通のMMSが届いた。
俺、久しぶり!!
ちと、俺に相談したい事があるんだ。
家に来てくれないか。
Aからだ
どしたんだろ?
めちゃくちゃ久しぶりでいきなり家かよ。
Aとは小学生の頃からの幼なじみで
中学時代はほぼ毎日連んでたのに
高校からはお互いの時間が合わなくなって
疎遠だったなー
まー
今の俺は冬休みでする事もなく暇だし
遊びがてら行ってみるか。
確か、Aの家は俺が昔住んでた
駅から15分くらい歩いたとこだったかな。
俺は残ってた酎ハイを一気に飲み干した。
じゃー行ってみよう。