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ひとりの少女の周りには沢山とは言えなくとも、確かに人の姿があった。
それぞれが、その少女の事を大切に想っていることが伝わってくる。
その様子を、ひとりの人魂が眺めていた。
青白く輝くその人魂は1300年以上その時を待ち続けた。
生前の記憶や自我はなくとも……………………。
大切な存在の笑顔が再び見れることを祈って。
もう、心配する必要はないと、判断した。
その日、ひとりの人魂が次の生に向かうため、冥界を旅立った。
それはその世界を支配する少年さえ気付かない小さな事実。
その冥界にあり続けた一番古い魂の門出だった。
誰も知らず、それでも意味のある答え。
誰からも認識されずとも、それにはきっと意味があるのだと。
その魂は微笑むように……………………。
想いの欠片は確かに、そこにあったのだ。




