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無名頂上種の世界革命  作者: 福部誌是
10 想いの欠片
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91/119

10ー■

 ひとりの少女の周りには沢山とは言えなくとも、確かに人の姿があった。


 それぞれが、その少女の事を大切に想っていることが伝わってくる。



 その様子を、ひとりの人魂が眺めていた。



 青白く輝くその人魂は1300年以上その時を待ち続けた。

 生前の記憶や自我はなくとも……………………。



 大切な存在の笑顔が再び見れることを祈って。










 もう、心配する必要はないと、判断した。










 その日、ひとりの人魂が次の生に向かうため、冥界を旅立った。


 それはその世界を支配する少年さえ気付かない小さな事実。

 その冥界にあり続けた一番古い魂の門出だった。



 誰も知らず、それでも意味のある答え。

 誰からも認識されずとも、それにはきっと意味があるのだと。




 その魂は微笑むように……………………。









 想いの欠片は確かに、そこにあったのだ。





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