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雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
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止んだ雨

目の前が真っ暗になった

黒い人は逃げられたかな

雨は止んだかな

今の僕には何の音も聞こえない

空から落ちる雨も見えない

止んだって事なのかな

そうだといいな

僕には青空が見えないけど

あの黒い人には見えたかな

手があたたかいな

なにか柔らかいものに包まれている気がする

そっと目を開けた

ぼやけた視界が飛び込んでくる

目の前にはまだ黒い人がいた

悲鳴がすぐ側で聞こえた

けど、耳が戻ったって訳ではなさそうだ

僕が倒れてからそんなに経ってないかな

耳の奥ではザーザーと耳鳴りしている

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