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耳障りな嗤い声
どこかの屋上にいた
下には人の居ない街が広がっていて
それはどこまでも続いていた
人のいた頃のここは
活気に溢れていたのかもしれない
人のいる街は好きだ
とても暖かくて心地がいい
けど僕がいると
すぐに廃れる
だから僕は旅をする
僕の居られる場所を探して
僕が居てもいい場所を探して
『廃墟にいた方がいいと思うよ』
ケタケタと耳障りな嗤い声が聞こえた
『これ以上廃れることも無い』
確かに僕らにとって丁度いいはかもね
『ならここに居れよ』
それは嫌だ
『なんで』
辛いんだよ
寒くって寒くって
怖いんだ
『とってつけたような感情だね』
声が低くなった
『僕に感情があるのは嫌だな』
それはボクの都合でしょ
僕の体は僕なんだから
少し黙っててくれ




