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雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
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セミと嫉妬

セミが鳴いていた

耳が壊れそうなほど

狂ったように鳴いていた

セミの命は短いという

それを聞いて子供は悲しむ

セミは土の中ではもっと長く生きている

出てきて死ぬくらいなら

土から出てこなければいいのに

セミは土から出てすぐ死ぬのに

もっと静かにしていれば

もっと長く生きていられそうなのに

死ぬために鳴くとか可笑しいよ

変な事だよ

セミは嫌いだ

直ぐに死ぬからか

可哀想と思ってもらえる

嫌いと言うより羨ましいかもしれない

人間は見えるものしか数えない

人間は見えるものしか信じない

やっぱり人間が勝手なのかな

よく分かんないや

僕は一生死なない

何故なら死ねないから

心配されても困るし

応援されてもうっとおしいし

同情されても冷めるし

これが本心だったらセミに嫉妬なんてしないよな

本心ってなんだろう

人の事も自分の事も分かんない

言ってることが嘘に聞こえる

言ってることが綺麗事に聞こえる

セミのせいかな

どうしても考え事がまとまらない

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