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白い世界と虚無
白い部屋にいた
ただただ白かった
部屋と言うよりかは空間
何も無い
空と地の境界線もなかった
太陽も雲も月も星もない
塗りつぶされたようで平坦だな
『そうかなこういうのも面白い』
白い空間に影が出来た
僕そっくりの影が口を開いた
ボクの姿は僕に似てるね
『ボクは僕だから当たり前だよ』
きょとんとした顔
影だから真っ黒で
顔もなにも見えないのに
表情が手に取るように分かる
『どうするのこれから』
白い世界で見つかるものは無いよ
『どうして』
黒い世界だと何かが紛れてる
希望も紛れてるかもしれない
けど白々しいこの世界は違うよ
『黒い世界に人は絶望する』
それは自分がどこまで
滑稽かに気づくからじゃないかな
『白い世界で人は絶望する』
それはなんでだろう
虚無感に襲われるからかな
白い世界と黒い世界は
正反対のようで同じなのかもね
『むしろ白い世界の方がタチ悪いよ』
そうかもしれないね




