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電車と悩み
どこからか踏切の音が聞こえた
ぽっと現れた電車は
耳の奥が叫ぶような音をたて
煙をまきあげながら止まった
その煙に包まれた
僕はいつまでこうしてるのかな
『旅のこと?』
ボクが煙に影を落として聞いてきた
どこへ行っても
同じことの繰り返しなのに
やることに意味なんてあるのかな
『悩みの種は尽きないね』
嘲笑うかのような口調に憤りを感じた
悩みの原因はなんだよ
『ボクじゃない事は確かだ』
原因が分かってるようにいうね
しらばっくれるってやつ?
『さぁね』
大きな音を残して
ライトを付けた電車は僕を乗せずに
暗い世界にのまれていった




