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雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
40/50

電車と悩み

どこからか踏切の音が聞こえた

ぽっと現れた電車は

耳の奥が叫ぶような音をたて

煙をまきあげながら止まった

その煙に包まれた

僕はいつまでこうしてるのかな

『旅のこと?』

ボクが煙に影を落として聞いてきた

どこへ行っても

同じことの繰り返しなのに

やることに意味なんてあるのかな

『悩みの種は尽きないね』

嘲笑うかのような口調に憤りを感じた

悩みの原因はなんだよ

『ボクじゃない事は確かだ』

原因が分かってるようにいうね

しらばっくれるってやつ?

『さぁね』

大きな音を残して

ライトを付けた電車は僕を乗せずに

暗い世界にのまれていった

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