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雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
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空と海の色々

真っ青な空の下にいた

雨は降っていなかった

港の堤防に腰を下ろし

空と同じ青色をした海が

足の下から見える先

空と交わる所まで広がっていた

いつもどこか分からない

どこかにいる僕だけど

いつも空はあった

見上げると色々な色をして

僕の頭上にあった

いつか空は落ちてくるのではないか

そんな事を言った人が前にいたな

僕はなんて返したっけ

『空ならいつも落ちてるよ』

隣から声がした

そういえばそんな事言ったかもね

『そして夜を迎えるんだよ』

淡々と続ける

ボクの方が僕より覚えてるんだね

『そんなものだよ』

飽きれたように言われた

『自分の事は自分じゃ分からない』

そうだね

『人がいないと自分の顔すら分かんないでしょ?』

そうだね

会話から逃げる様に空を見上げた

いつの間にかオレンジに染まった空は

青いはずの海もオレンジに染めあげた

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