表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
34/50

神様と心の臓

後ろ姿の人がいた

椅子の上にたっていた

目の前には輪っかになっている

紐がぶら下がっていた

後ろ姿しか見えないけど

泣いている様子もなく

躊躇いなく首に縄を通した

椅子はあっけなく倒れ

首を芯としてブラブラしている

それは人形のようだった

『自殺出来るのは人間だけなんだよ』

僕の中でボクの声が響いた

動物は自分で死ぬことも出来ない

可哀想だな

『可哀想だなって考えるやつは馬鹿だ』

なんで?

人間の方が可哀想だから?

『そーだよ』

なんで?

『自分で考えたら』

人間なんて脆い生き物だからかな

『かもね』

だから死ぬなんて行動になるんだよ

心の臓なんて体の中の

一つの臓器に過ぎないんだよ

それが止まるだけで

死ぬんだよ

いろんな臓器が

どんな動きをしても

心の臓が止まったら

簡単に死ぬんだよ

『笑っちゃうね』

どんなに優秀な人でも

いつか死ぬんだから

それが早いか遅いかは分からない

なのに自分で命を絶つとか

神様に逆らってるようなものだ

『それは神様が決めること』

君は神様じゃないの?

『ボクはただのボクだよ?』

じゃあ、僕も僕なんだね

いつかは死ぬんだよ

僕もボクも

『そーだね』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ