表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
2/50

傘と雨

今日も今日とて

雨の降る街を

僕は1人ベンチに座って

眺めていた

傘もささずに

雨に打たれていた

曇天から止むことを知らない

雨はずっと降り続いた

吸う息が体の中に冷たい空気を運ぶ

ふと雨が止んだ

空を見上げると

曇天の空に青空のような

傘が重なった

視線を前に向けると

黒い人が立っていた

どこもかしこも黒くて

人型をしているだけだった

顔も黒く

表情が読めない

何を考えてると

僕に傘を差そうと思うのだろう

黒い人は言葉じゃない音を出した

何を言っているのか分からない

言葉が通じない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ