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雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
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おもい

また歩き出した

焼け焦げた大地は永遠と続くように

先が見えなかった

しばらくすると大地の色が変わった

黒くて所々艷光する色になった

歩いていると色んな声が聞こえた

『痛い』『嫌だ』『気持ち悪い』

『死んだ』『壊れた』『消えた』

暫くして髪だと気づいた

『髪には想いが籠るんだよ』

足元から声がした

下を見ても誰も居ない

ため息をついて

また歩き出した

空の色が何回も変わった

『想いは時に人を殺すのよ』

また誰かの声がした

誰かを想ったこともないし

誰かに想われたこともない

そもそも自分以外の誰かを知らない

『キミは寂しくないのか』

寂しいってのもわからない

感情もない

だから寂しいとか思わない

『淋しいね』

僕の事なの

それとも君の事なの

声は返さなかった

僕はこれしかする事がないんだよ

フッと息を吸って

歩き出した

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