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3章:俺の町

・・・。

ここは本当に俺の町なのだろうか。

正直言ってそう思っている。

残念ながら右も左もわからない。

家に帰れるかどうかも心配になってきた。

帰巣本能が働けばいいな、うん。

そんなことを考えながら俺は町を歩いていた。


数分後、無意識に歩いていると公園にたどり着いた。

そのまま流れに沿ってブランコにまたがった。

・・・俺はこのまま記憶が戻らないまま生きていかなくてはならないのだろうか。

唐突に起きた記憶喪失。

本当に実感がわかない。

俺はこれからどのように生きていけばいいのだろうか。

色々な考えが脳裏を駆け巡った。

しかしある考えだけはどれだけ考えても不安だった。

それは・・・俺は記憶喪失前の自分のことを覚えていない。

それだけが不安で仕方がなかった。

人間関係が何もわからないのはとても不安だった。

現に今こうして外にいることすらも恐怖に感じられた。

何も知らない町で何も知らない自分がいる。

そう思うとすべてが恐怖に思えた。

しかしそれでも俺は外に出た。

それほど以前の自分を取り戻したかったからだ。

が、・・・何も思い出せない。

これでは外に出た意味がない。

なにか手がかりを見つけないと・・・。

見つけないと・・・?

見つからないことは玄関を開けた瞬間からわかっていた。

玄関を開けた瞬間そこには知らない風景が広がっていた。

知らない町でなにを見つけろというんだ。

とんだ無茶振りだ。

いや、自分で決めたことだし仕方ないか、うん。

見つからないなら早く帰ろう。

正直、精神的に疲れた。

ぐっすり寝たい気分でいっぱいだ。

そう考えがまとまるとブランコから飛び降りた。


・・・。

家・・・どっちだっけ・・・?



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