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2章:失った自分

一人家に取り残された俺はとりあえずシャワーを浴びることにした。

・・・着替えはどこにあるのだろう?

やっとの思いでたどり着いた洗面所を探してみたが見当たらなかった。


自分の部屋に戻り引き出しを漁ってみた。

・・・俺は一体何歳なのだろう。

引き出しに入っていた"あるもの"を手にして疑問になった。

今はそんな気分じゃない。シャワーを浴びたいんだ。

そう言い聞かせてその"あるもの"を引き出しに戻し着替えを探した。

3つ目の引き出しでようやく"当たり"にたどり着けた。

記憶を無くすと色々大変だな。直感でそう思った。


シャワーを浴びた俺はリビングにあったソファーに座り色々と考え込んだ。

今思うとシャワーの浴び方などの常識は覚えていることに喜びを感じられた。

完全に記憶を無くしていたらどうなっていたのだろう。

想像もする気分にならなかった。

いや、言い直せば想像ができなかった、の間違いだろう。

記憶がなくなった、という事がいまだに理解できない。

元の俺はどんな人間なんだろう。どこで何をしていた人間なのだろう。

ここにいる俺は何者だろう。考え出すとキリがなかった。

そう思っていると何か別のことをしたくなった。

とは言っても・・・

なにをしようにもすることがない。


・・・そうだ。

見失った自分を取り戻そう。

そう納得すると悟りを開くために外出したくなった。

何も知らない町を散歩するのもいいかもしれない。

俺は俺の知らない俺の町を探検することにした。


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