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本編4話

戦いが終わった帰り道、街灯が点々と灯す薄暗い道を肩にラーフルをのせ、ゆっくり話しながら歩いて帰った。


(今回も未然に防いでお手柄だったフル!)

(とりあえず被害がなくてよかったわ。)



(もう一人前の魔法少女フル!僕がいなくても頑張っていけるフル!言うのが遅くなっちゃったけど、日付が替わるときにお別れフル!)



(へっ……?)



唐突なラーフルの言葉に私は言葉を失った。


(この一年間よく頑張ったフル!免許皆伝フル!)

(ちょ、ちょっと待ってくれない?明日でお別れですって!?あなたがいなかったら敵の位置がわからないじゃない!)

(大丈夫フル!変身したあとの指輪を壁に向けると、壁に光の地図が出てきて場所がわかるフル!)


そんな機能が指輪にはあったらしい。初耳だ。


(それは最初に言ってくれても良いんじゃない!?)

(聞かれなかったフルー。このあたりの敵はさなに任せたフル!)

(また勝手な……。それにあなたがいなくなっちゃうとさみしくなるわ。)

(大丈夫フル!また会えるフル!)


出会いがあれば別れもある。様々な本を読んできて幾度となく遭遇してきたシナリオだけれども、実際になるとこんなに辛いん

だ。ほぼ毎日戦いを共にしてきた大切な相棒を失ってしまう。

目頭が熱くなり、目の前が滲んできた。


(僕は新しく生まれ変わるけど、今までの記録は引き継げないフル……。だから、さなと一番最初に会ったときの状態に戻るフル……。そこはごめんフル……。)


さらに衝撃的な告白を受け、私は涙をこらえきれず、ラーフルを抱きしめた。


(私は絶対にあなたのことを忘れないわ!そして、この町のみんなは私が守る!)

(お願いするフル!さななら出来るフル!)


そうこうしているうちに家に辿り着いた。

両親にバレないようにこっそり自分の部屋へ戻った。


(午前0時になったら僕は消えちゃうフル……。さな!元気でね!)

(ラーフルも元気で……、次の魔法少女探し頑張って!)


そう言って午前0時になると共にラーフルは私の前から姿を消した。

ここまで読んでいただきありがとうございます。



ラーフルが出て来たと思ったら強制退場させられました。何かの間違いではなく仕様ですので仕方なしです。


これから、さなちゃんは戦っていけるのか、次回もお楽しみください。



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