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ぼくの異世界物語  作者: 航希
8/9

絶望の中の勇気

「…」


その場について見た景色はまるで地獄の様であった。

あちこちにはミノタウロスに殺されたであろう勇敢な者達だったであろう赤黒い物体。余りの絶望が僕の膝を震わせる。


「早く逃げてー!」


そこには風に包まれたこの世界で出逢った少女が右足を失い、あちこちに傷が見られる状態でミノタウロスを前にして逃げ出せない状態で倒れながら僕に対して逃げるためのチャンスを与えてくれる。だけど、彼女の目は恐怖に染まっていた。

この光景は僕の震える膝を止めさせ彼女の下へと進ませる。


「辞めろぉぉぉぉー!」


ぶんっと何かをふりおとす音が空間に響く。

その後に残っているのは彼女であったであろう赤黒い物体だけであった。


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」


膝が折れ地面に拳を打ち付け絶叫する。ミノタウロスは次々と襲

ってくる冒険者どもを次々と殺していく。


「どうして、彼女を守れなかったんだ。。。」


「…」


この質問に答えられるものはいない。冒険者達の絶叫が答えとばかりに飛んでくる。


「どうして!俺にもっと力があれば!」


地面を叩いた拳からは血が流れてくる。


「実力だけじゃない、俺は何の力も無かったんだ。察知能力も実力も思考力も色々と足りていなかったんだ…俺はずっと逃げ虫のままだ…」


俺は何も他人より優れている物が無かった。だから色々なことから逃げてきた。不良にいじめられているクラスメイトを助けずに見て見ぬ振りをした事だってある。もっと小さなことだったら

高校の志望高だって落ちるが怖くて確実に受かる所に下げ、自分の心を守ってきた。それ以外にも数え切れない程にいろんなことから逃げできた。


「そんな、俺じゃ無理だ…」


いつの間にか絶叫は聞こえ無くなり何かが近づいてくる音だけがする。


「…」


目の前で毛で覆われた足が止まり、何かを振り上げる音が頭に広がりる。

このまま諦めて彼女を殺した奴を許せるのだろうか?ふとそんな疑問が頭に生まれそれに対して僕は即答した。


「許せない!」


僕は右にミノタウロスが振りおろした棍棒をギリギリで回避するがそこで生まれた衝撃波によって壁に衝突し吐血する。

だがそんな僕に対してミノタウロスは突撃の手を緩めない。

僕はナイフをミノタウロスの上にある旗のひもに対して投げ切り落とす。

その布が顔に落ちミノタウロスは視界が塞がれ違う店に突っ込んだ。

時間は稼いただけど武器がないどうやって戦おう。


『あなた、魔法の事を知らないの』


ある少女の声が聞こえてきたような気がする。

そうか魔法があるか。


『魔法には属性があるの。』『ええーと、属性は【風】と【steal】!!』


「ウィンドカッター!!」


俺は昔vRゲームで使ったことのある技の名を叫ぶ。

手の平を頭を店に突っ込ませているミノタウロスの後ろに向ける。

風の音が聞こえる。ミノタウロスの体に薄い傷が出来上がる。だが、それで終わり、ミノタウロスが体をこちらへ向けて走ってくる。


「くっ!!これで終わりか。」


俺は目を瞑る。


「………」


だがいつまで経っても僕の体に死の攻撃が来ないのに違和感を感じて目を開く。


そこにはミノタウロスと対峙している冒険者がいた。

彼は長剣を鞘から抜き出し長剣を振る瞬間にある言葉を唱えていた。


「ウィンドカッター」


見えない風の刃がミノタウロスの体を襲うが効果は僕の放った物と同等で擦り傷しかつけられていなかった。


「ウィンドカッター!ウィンドカッター!ウィンドカッター!」


何度も何度も剣を振りながらミノタウロスに近づいていく彼に呼応するようにミノタウロスも彼に対してその馬のような足を加速させる。

そして、衝突の瞬間…


「だめだ。」


僕は効かない魔法を連呼する冒険者の負けを確信して目を瞑ろうとする。


『私だけでも皆を助ける。』


彼女の声が聞こえた様に感じたときには足を動かしていた。

だがそんな心配をあざ笑う様な結果が目の前にはあった。。。


「嘘だろ…」


ミノタウロスの攻撃を回避するだけに留まらず、その振り落とした棍棒に登り目にも見えぬ速さで自身の剣技をこれでもかと言うくらいミノタウロスにくらわす。

だが、傷は全く付いておらず少し皮膚を削り少し出血させるだけで留まっている。

ミノタウロスは体を回転されて彼を振り落とそうとするが、その前に彼がバク転で地面に降りる


「お足がお留守だぞ!!」


足に剣技を披露する


「ぐゎゎゎ!!!」


ミノタウロスが咆哮を上げる。

その瞬間に彼の体は硬直した。

これが勝負の別れ目だった。


ミノタウロスは地面に衝撃波を発生させ浮かんだ彼の体を棍棒でまるで野球のバットを振るう様に横になぎ倒す。これによって彼は10mくらい上空に吹き飛び、盛大に鮮血を撒き散らす。

そして彼に対してミノタウロスは自身の角を落下点に待機させる。


「だめだー!」


僕はミノタウロスへと走って行く

だがその速度では間に合わない。

ならば…


「ウインドカッター!」


僕は手の平をミノタウロスの目に向けて呪文をとなえる。

目を切り裂かれたミノタウロスは痛みで暴れだす。そして角は彼の落下点から外れ、彼は硬い地面に衝撃する。


「がはぁ!!」


「あんたは逃げてくれ!あんたならミノタウロスを倒せる。だから、俺が時間稼ぎをする。だからちゃんと倒してくれよ。」


僕はミノタウロスに対して挑発をする


「かかって来いよ、この牛もどきめ!」


ミノタウロスは僕の方へと標準をさだめる。


「だ…めだ…にげて…くれ…た…」


彼の言いかけの言葉を聞いた。

そしてミノタウロスの角が僕の心臓を貫く。


「この湖に入って」


知っている声がした。

その直後に僕の体は水の中へと突入した。


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