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ぼくの異世界物語  作者: 航希
7/9

恐怖の世界

ある生物の咆哮が聞こえたとほぼ同時にドアを開け隣の部屋に寝ている少女を起こしに行こうとする。

だが、彼女もそうだったみたいでドアを開けた時に入ろうとした彼女と頭が衝突する。


「この咆哮はなんなんだ!?もしかしてミノタウロスが地上に出てきのか!?」


「そんなの私にも分からない!!!でもここにいる人達はきっと戦える人はそんなにいない。私達がどうにかしないと。」


「ああ、とりあえず外に出よう。」


外には腕や足がないものや仲間の死骸を背負って泣いている者がいた。他にもゴブリンなどのモンスターと戦っているものや逃げている者がいたりと阿鼻叫喚な光景が目の前に現れる。


「……」


産まれてこの方人の死骸を見た事がゲームの世界でしかない僕は実際に目の前に広がっている景色に思わず嘔吐する。


「どうなってるんだよ!!」「どうしてモンスターが地上にいるの!!「嫌だ嫌だこないでくれー!」


そこには今にも襲われそうな人々がいる。


「やばい助けないと!!行くよ!!」


「無理だ。。」


「何を言ってるの!私達は冒険者!私達にはモンスターを倒す力がある!」


頭の中に予知夢の光景が鮮明に浮かぶ自分の腕が飛ぶ光景だ。

足が震え戦うことに体が拒否反応をしめす。


「…」


「もういい!私だけでも皆を助ける。」



彼女は腰から自分の得物である長剣を出しゴブリンに向かって走って行く。

彼女が居なくなって、己の逃げたい!という惨めな思いが広がり心を支配していく。


『逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい』


そう思った頃には体は勝手に街の出口に向かって動き出す。

とうして自分がこんな怖い所に居なければいけないのだろう。

きっと誰かがここの人達を助けてくれる。だから自分はいらない。そう理由を付けて広場から遠ざかろうと必死に足を動かす。


「なんなんだよ!これも夢なら早く覚めてくれよ!!くそくそくそー!」


自身の顔を拳を殴る。


「痛い。夢じゃない。」


だとしたら…彼女もここで死んでしまったら。。。。。

それでいいのであるうか?頭に疑問こ浮かぶ。

自分はそれで満足できるだろうか。いやできない!


「くそー!」


広場の方へと足を動かす。


「ギャアア!」


「邪魔だぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!」


ゴブリンの攻撃をナイフを取り出し、棍棒を滑らせ威力を殺す。

そしてゴブリンに蹴りを入れるがゴブリンは怯まず腕を薙ぎ払いナイフを落としてしまう。


「うはぁ!」


俺の体は宙に浮き屋台のテントへと突っ込む。しかしゴブリンにも俺が落としたナイフが刺さり怯んでいる。


「ごほっ!ごほっ!」


喉の奥から赤黒い液体が溢れるが気にせず広場へと足を運ぶ。

そこには黒い絶望がいた。

頭に2つの角上半身は黒色だが人間の体と似た形であり、下半身は馬のような足が生えていた。そうミノタウロスである。



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