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イナイチ  作者: タイヨウノトウ
9/12

6月5日 日曜日(2)

 人の声がしなくなったと思ったら、合コン軍団は寝息を立てていた。腹が減った。スマホが震えたので見ると南が起床したという連絡が来ていた。午前11時20分。帰ろう。南がギターを取りに来るので、ついでにラーメンを食べに行くことにした。まほろば亭だ。


「南は、バンド楽しい?」

「先輩らに組まされてやってるから、今はまだ何とも」

「ギターを弾くこと自体は好きやろ?」

「うん」

「ギターが弾けなくなったら、どうする?」

「どうするって、、」

「別に生きていける?」

「うん」

「なんで?」

「意味わからんな」

「確かに」

「お前は何かやらんの?ゲームも下手だし」

「何かやらないといけないと思ってる」

「そうやな」

「また陸上やりたい」

「高校では速かったんやろ?」

「県内では割と」

「やれば?」

「うん、でも半端にはできない」

「なんで?」

「そういうものだから」

「そうか。そろそろ食べよう」


南はラーメン、僕は酢豚と焼き飯を食べた。

まほろば亭は、中華料理屋だった。

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