初の異世界
俺は目が覚めると樹の葉の間から青空が見えていた。
右に大きな樹があり左には大きな国があった。
これは......俺が望んでいた異世界か!?
ものすごくわくわくした!嬉しい!
この世界に着たかったんだ......!
俺は体を起こし大きく伸びた。
「うぉ~これが異世界かぁ!」
思ってることが口に出た。モンスターとかいるのかな?結構期待してるんだけど!
まずはモンスター狩って、お金貯めて馬車でも買うか!結構頑張らないといけないけどやるぞー!
考えていたら上から女の声が聞こえてきた。
「おい、そこのお前。目を覚ましたか。」
俺は上に目をやると女の子が降ってきた。親方!それから女の子が!!!
少女が地面に着地すると近寄ってきた。
「おい、お前名前をなんという?」
「俺か、俺は漣優夜。優夜って呼んでいいぞ。」
「そうか、優夜か。私の名前はユリア。ユリア=R=アトラニア。ところでお前はこんなところで何をしている?」
ユリア......。身長は俺より低い。俺の身長が175だから大体......155ぐらいか?顔は可愛い。どうせならこの子を掻っ攫おうか......。俺にそんな勇気は無いがな!
異世界から来ました!なんて言っても信じてもらえないだろう。どうしようかなー。何言ったら信じてもらえるかなー。とりあえず、言ってみるか。馬鹿か?とか言われそうだけども......。
「異世界から来ました。」
「馬鹿か?」
本当に言われるとは思わなかった。なんのひねりもないとか面白くない。俺が言えたことじゃないけども......。
しかし、困ったなー。なんて言えばいいんだろう......。
「寝てました。」
「みればわかる」
ですよねー。
「話したくないみたいだな......聞かなかったことにしてやろう。優夜の格好を見るとどうやらこの国の人間では無いみたいだな。この国では怪しまれる。私のマントを貸してやろう。そのフードで顔を隠しておけ。
俺は言われた通りマントを着てみた。......なんだろう、すごくいい匂いがする。女の子ってなんでこんないいの匂いするんだろうか、本当に不思議である。
そういえばこの子なんでこんなところにいるんだろう。大きな樹の上に何故居たのだろうか......。もしかして俺の寝顔を見ていたとか!?そうだとしたらちょっと恥ずかしいな......。照れる。
「本を読んでいたのだ。」
ですよねー、俺なんかに興味ないですよねー。わかってたけども......!
「そしたらお前がいきなり現れたので興味を持ってな......。見る限り魔法使いではなさそうだし、どうやって現れたのだ?」
いきなり現れたって......エレベーター乗ってたらなんか寝てました!なんて信じてもらえるだろうか、いやもらえない!!
「まぁ......立ち話もなんだ。街でご飯でも食べようではないか。」
俺はユリアの提案に乗った。やったこの世界のおいしいご飯が食べられるかもしれない。
俺は期待に胸を膨らませていた。