表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

学校の屋上で

学校の屋上で~冬~

作者:

もこもこの白いダッフルコート。


ピンクのマフラー。


短いスカートの裾から出ている、肌色。


見慣れていても、やっぱり不思議な組み合わせ。


『お洒落は我慢。』


以前誰かが言っていた。


かく大変らしい、女って奴は。


振り返った彼女と、目が合った。


強張っていた表情が、微かに緩む。


「ごめんね、急に。」


寒空の下、いつから待っていたのだろう。


頬と鼻が紅く染まっている。


「あのね、言いたいことがあるの。」


彼女は俯く。


白い上履きが、濃い緑の地面に映える。


天気予報によると、今夜は雪らしい。


「あのね、」


彼女はもう1度言って、顔を上げる。


瞳が潤んでいるのは、鼻が冷たいからだろうか。


「好きです。付き合ってください。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ