2. アイドルマネージャー(2020年)
確か海外のインディースゲームメーカーが作った作品だったと思います。
かつて、アイドルマスターというゲームがあり、私は確かにハマりました。特にアイドルマスター2はすごく面白く、連日連夜、徹夜しながらエンディングまでやり込みました。
懐かしいです。
そして、それから数年、いや数十年。
まさかこんなゲームが世に出るとは。
ある意味、非常に衝撃的な内容のゲームです。
プレイヤーは、とある経営者からアイドルのプロデューサーを任される、と言えば聞こえはいいですが、早い話が「600万円で」、アイドル事業をやれ、と言われます。
後から考えると、これはなかなかの無理ゲー。
事務所を作って、スタッフを雇って、アイドルを募集しますが。
あっという間に赤字になります。
つまり、このゲームの目的は、アイドルをプロデュースする、というより「いかに黒字経営をするか」という、経営戦略シミュレーションなわけです。
なので、当然ながらプレイヤーは考えます。
いかにして、収支をよくするか。経営者としての視点が必要で、勉強になるのですが。
アイドルの給料を抑えて、CDを効率よく売り、コンサートを開き、少しずつ経営を黒字化すべく動きます。
さらに、劇場やカフェを作り、動画配信によるサブスクで収入を得るなどなど。
考えることはいっぱいあります。
しかも、そこはアイドルゲーム。
アイドルの方針として、「恋愛禁止」にすれば、メンバー同士の女性が勝手にくっつく、SNSで炎上する、芸能人と付き合う噂が出てくる、メンバー内の派閥でいじめが発生など、スキャンダルが続々出てきます。
このスキャンダルを放っておくと、スキャンダルポイントが溜まり、あっという間に人気が急降下して、CDなどの売り上げに影響します。
しかも、アイドルを働かせすぎると、すぐに怪我したり、場合によっては鬱になったりします。
この辺り、本当にリアルでシビア。
アイドルマスターは、アイドルの「綺麗な部分」しか見せていない部分がありましたが、このゲームはむしろアイドルの「闇」が中心に描かれてます。
もちろん、「光」の部分も描かれてますが。
ということで、気が付けば数時間ずっとやっている、というくらい熱中してしまう、不思議な魅力のゲーム。
特に、「シミュレーションゲーム」が好きな人にとっては、考えるポイントがいくつもあり、非常に面白い内容になっています。
ずっと続けて行くと、総選挙があったり、ライバルグループが出てきたり、飽きがこないゲームですね。
キャラクターの可愛らしさで言えば、アイドルマスターには劣りますが、オススメです。
ということで、寸評。
斬新さ: 95点
ゲームバランス: 90点
リアリティー: 90点
可愛らしさ: 80点
ハマり度: 95点
総合評価: S
非常に面白いゲームです。