16. 信長の野望 新生(2022年)
コーエーの有名な歴史シミュレーションゲームで、私は初代からほぼ全シリーズやってるくらい好きです。
そもそも私が歴史好きになったきっかけみたいなゲームですね。
プレイヤーは、戦国時代の大名の一人になり、天下統一を目指すのですが。
まあ、シリーズが進むにつれて、確かに面白くなって、緻密になった部分はあると思いますよ。
なので、いい点と悪い点を以下に挙げてみます。
いい点
・コンピュータ(AI)の戦略が成長して手強くなった。
・内政がある程度自動化できるようになったので楽になった。
・ある程度まで領土を拡大するとマンネリ化する問題が、軍団による自動判断や降伏システムにより減った。
・キャラクターに声がついて、歴史イベントなどが豪華になった。
悪い点
・AIが賢くなって、弱小勢力では勝てなくなった。
・有名大名や武将に固有スキルがついたため、無名の大名で統一することが難しくなった。
・敵の侵攻速度がやたら早くて、好戦的。
・内政より戦争重視。というか、戦争ばかりになる。
と言ったところで、一長一短はあります。
その中でも個人的には、桶狭間の戦いや本能寺の変、関ヶ原の戦いなどのような歴史イベントが詳細かつ音声つきで再現されたのは嬉しいです。
ただ、やはりというか、弱小勢力での統一がかなり困難になりました。
昔の「信長の野望」では、蠣崎氏、六角氏、姉小路氏、一条氏、山名氏、肝付氏などの超マニアックな地方の弱小勢力でやって統一するのが一つの楽しみだったんですが。
このシリーズかその前くらいからだったと思いますが、石高(要は米が取れる量)に差がついて、関東や近畿以外は、石高が低い=兵数が低いということになりました。
おまけに、有名武将にはやたらと強力な固有スキルがついてますが、それ以外の無名の武将はザコっぽくなってます。
なので、地方でいくらがんばっても、結局、中央の大軍に飲み込まれて勝てない、というケースが多くなりました。
もっとも、野戦による「決戦」というのがあり、これを使えば戦略によっては、兵数を覆して勝つことは可能です。
ただ、結局のところ、敵の侵攻速度が速いのと、一度強大な勢力になると、兵数が爆発的に増えるので、自分が1としたら、相手が10とか20になって、その都度、毎回、「決戦」を行って、勝ち続ける必要が出てきます。
つまり、局地戦に勝てても、大局的には負けるわけです。まあ、戦争のリアリティーに近いですが。
ぶっちゃけ面倒になります。
というか、ただひたすら戦闘に明け暮れて、内政をやっている暇がないくらい、戦いに終始します。
なので、結局は、織田信長、上杉謙信、武田信玄などの有名大名でプレイしがちになり、イマイチ地方の弱小勢力で勝つ楽しみがなくなりました。
ちなみに、北海道出身の私は、蝦夷地の蠣崎氏(松前氏)で、一番最初の、まだ群雄割拠しているシナリオで開始しました。
津軽海峡を越えるだけで苦労したものの、何とかがんばって30年くらいかけて関東まで制覇したところで。
相手は織田信長から豊臣秀吉に代わり、巨大勢力になってました。
そして、この豊臣秀吉とまた30年くらいかけて、日本を二分するくらい戦って、戦って、戦いまくって、部下が死にまくり、1600年代中盤くらいにようやく全国統一達成。
いくら弱い勢力とはいえ、正直、疲れますね(笑)
斬新さ: 80点
ゲームバランス: 70点
歴史性: 90点
イベント: 95点
システム: 70点
総合評価: A
個人的には、この前の前の作品「信長の野望 創造withパワーアップキット」が一番面白かったです。